≪例題付き≫就活で必須のロジカルシンキングを分かりやすく図解します
こんにちは。キング・ブログ・スライムです。
今回は就職活動を進めるにあたって必ず学習しておきたい「ロジカル・シンキング」について勉強していきたいと思います。
人によって定義は違いますが、大まかには「ロジカルシンキング」=論理的に主張を考えて説明する力のことです。
実際、グループディスカッションで論理的に意見が言えたり、面接の場で筋の通った志望動機が説明できれば、非常に高評価なのは間違いありません。
就活生にとって、グルディスや面接で勝つためには、ロジカルシンキングは必須な能力だと言えます。
しかし、普通の大学生活を送っている場合、相手の意見に合わせたり若者言葉を覚えることは出来ても、論理的に説明する機会はほとんどありません。
下の具体例を見てみましょう。
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今回はこんな内容
普通の大学生
みたいな感じ。これが一般的な大学生だと思います。
ロジカル大学生
確かに論理的ですが、これは間違いなく嫌われるパターンのやつ(笑)。
上の例は少し極端ですが、普通の大学生活を送っている中では、特別な訓練でもしない限り、論理的に話したり考えたりする機会は少ないと思います。
一方、面接やグループディスカッションでは、限られた時間内で自分の考えを論理立てながら相手(面接官)に伝えなければいけません。
もともと説明が上手な人は別ですが、普通の大学生が面接で自分の言いたいことを上手く伝えるには、普段の会話とは別に『ロジカルシンキング』の勉強をする必要があります。
社会人になってからも、新しい企画を立案したり、所属する部署が抱える問題を分析するなど、論理的に考える力は様々な場面で応用できるので、是非、今のうちに習得して下さい。
ロジカルシンキングを習得するメリット
なぜロジカルシンキングを勉強すると、就活で得するのでしょうか?
内容を学んでからの方が理解しやすいですが、とりあえず先にメリットを軽く見ておきましょう。
メリット① GD・面接で説得力がアップする
先ほどの大学生の例でも分かる通り、普通に生活していても論理的に考えて説明する機会は少ないでしょう。
話が上手な人なら別ですが、私のような普通の学生が物事を正しく伝えるには、ロジックの力に頼る必要がありますよね。
メリット② 志望動機や自己分析がより明確にできる
物事を多面的に分析して説明する力は非常に重要です。
例えば、志望理由であっても自分の視点からすべて書くのか、自分の視点・業界全体の視点・その企業の視点という3つの視点に分けて書くのかで、全く論理性が違ってきます。
間違いなく後者の方が論理的に感じますよね。
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ロジカルシンキングの基本
次はロジカルシンキングの基本を勉強しようと思います。
ロジカルシンキングを進めるにあたって、押さえておかなければいけないポイントが2点あります。
それは、「①ピラミッド構造」と「②MECE(ミーシー)」です。
ポイント① ピラミッド構造
複雑な物事を考えるときに、何も考えず漠然と考えていると、一向に答えが見つからずに無駄な時間を使った経験はありませんか?
そんなときは、要素分けして考えることが重要です。
ここで説明している『ピラミッド構造』とは、まさしく物事を分けて考えるということ。
例えば、学園祭で焼きそばの露店を出すとします。目標は売り上げをアップです。
どうすれば売り上げが上がるのか、考えてみましょう。
論理性なく思い付きで答えれば、「知人を捕まえて買ってもらう」とか「販促のために学内を回る」といった案が思いつきますが、グループディスカッションでこれをやると、明らかに減点になるでしょう。
具体的な案をポコスカ出す前に、ロジカルシンキングを用いて複数の要素に分解する必要があります。
ここでは、『露店の売上 = 客数 × 1人当たりの単価(売上)』 だということを思い出して、「客数」と「1人当たりの単価」に分解します。
そして客数は、「新規の客数」と「リピーターの客数(再訪してくれたお客の数)」に分かれるでしょう。
※『売上 = 客数 × 1人当たりの単価』は鉄則なので暗記必須レベルです。
ここから具体案をあげてみます。
一人当たりの単価を上げる ⇒ 焼きそばの値段を200円から250円に値上げする
新規のお客を増やす ⇒ 認知してもらうために、校内を歩き回って販促をする
リピーターのお客を増やす ⇒ 焼きそばに隠し味を入れて、おいしさをアップさせる
単に意見を出すよりも、分析してからそれに対応する具体案を出した方が、明らかに説得力がありますね。
ポイント② MECE
MECE(ミーシー)とカッコよく英語で書きましたが、「モレなく、ダブりなく」というごく単純な意味です。
物事を分解して考えるときに、検討にモレがあったり、ダブりがあったりすると、論理的な議論ができなくなります。
例えば、「日本に住む人」について考えるとします。
どのような要素に分解できるでしょうか?
上の図では、「サラリーマン」と「女性」の2つに分類してみました。
しかし、外国人や子供、高齢者などが含まれていませんし(モレがある)、サラリーマンには働く女性も含まれています(ダブりがある)。
正しい切り口はたくさんありますが、例えば、「日本国籍を有する人」「外国人」に分けて、そこから更に成人男女・子供に分けていくやり方が思いつきますね。
他には、10代以下、10代、20代、、、、のように、年齢ごとに輪切り分類する方法もありますね。
ポイント
⇒ロジカルシンキングの基礎は、、、
①ピラミッド構造で分析する
②MECE(もれなく、ダブりなく)で考える
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おすすめの本
今回私が説明できたのは、ロジカルシンキングのほんの一部分です。
より説得力のある説明ができるようになり、面接官や他の就活生を納得させられるようになるには、もっと志向訓練をする必要があります。
私が就活生の時、実際に使っていたテキストを紹介します。
その本は、『ビジュアル ロジカル・シンキング 』(日経文庫) (日経文庫ビジュアル)です。
写真は私が実際に使っていたものです
1テーマが2ページで完結しており、合計で69個のテーマがあります。
また、1テーマに1つ図解がセットになっているので、文章が苦手な人にもピッタリ!
私はここに助けられました(笑)。
先ほど紹介した「ピラミッド構造」や「MECE」だけでなく、帰納法・演繹法、なぜを5回繰り返すことで本質にたどり着く思考法など、就活生が抑えるべき思考法を全て網羅しています。
値段も1080円(税込み)と、ポチるには非常に手頃なのも良いところです。下にアマゾンと楽天の購入先を貼っておいたので、気になる方は見てみて下さい。
★楽天>>『ロジカル・シンキング (日経文庫)』
★アマゾン>>ロジカル・シンキング (日経文庫) 』
「志望動機」の例題を使ってロジカルシンキングしてみる
ここまでロジカルシンキングについて解説してきましたが、実際に問題を解いてみることでより知識が定着します。
就活生ならだれもが通る道である「志望動機」を使って、ロジカルシンキングしてみましょう。
問 志望動機を3点答えて下さい。(三菱商事で考えてみます)
例題なのでシンプルにしました。
回答は三菱商事で考えてみますが、志望業界は人それぞれなので、自身の志望企業に合わせて答えて下さい。
②グローバルに働いてみたい
③OBの方の雰囲気が非常に良かった
直感的に書けばこんな感じになります(笑)。
これじゃあだめですよね。
この志望動機を‥‥
「①ピラミッド構造」=複数の要素に分類して考える
「②MECE(ミーシー)」=もれなく、だぶりなく
を満たせる回答にしてみましょう。
具体的には、
①【自分軸】自分はどんな人間なのか
②【業界軸】どうしてその業界なのか
②【企業軸】どうしてその企業なのか
この3つを表せるようにしてみて下さい。
次のページに回答例を掲載していますが、その前に自分の頭で数分ほど考えてみて下さい。
メモ書きでいいので、紙に書き出してみると頭の整理になるのでおすすめです。
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