スキニーパッケージの薄皮クリームパンは左利きの敵である

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突然ですが、あなたは左利きですか?

私は左利きです。正確に言うと、字を書くのは小さい頃に矯正されたので右ですが、それ以外は基本的に左手を使うという状況です。

お箸を持つときは左手なので、指摘されるとしたら食事をする時が一番多いです。右利きの人からはよく、「左利きっていいよね~」などと言われます。左利きの人間は、それを何となく誇りに思いつつ、心の半分は「それは違うぞ」と思っています。

 

確かに、スポーツをするときは左利きというのは絶対有利で、何かカッコいいです。ほとんどの人が右利きで、敵が左を使う選手に慣れてないわけですから、右利きと左利きで同じ能力の選手がいた場合、左利きの方が有利です。

しかし、私たちのほとんどはスポーツなど日常でしませんし、日常生活において左利きはそんなにいいことばかりではありません。むしろ、生活の様々な場面で不利なことが発生してきます。不利と言っても壊滅的に不利という訳ではなく、「ちょっとイラッとする」場面が多いです。

その最たる具体例が、以下の通りです。

 

 

左利きの最大の敵=薄皮パン

 

う、う、薄皮パン?

 

突然ユルいワードが出てきました。皆さんご存知であろう「薄皮~~パン」シリーズのことです。

色々シリーズがあって、お馴染みのチョコレートやアズキ、クリームなどがあります。期間限定でヨモギ味などもあったりします。

小さい頃、よくおやつに出てきた覚えがあります。といいつつ、大人になった今でも月一回は食べていますね。飽きが来ない味で、定期的に食べたくなる味です。

 

薄皮パン(左がつぶあん、右がクリーム)

 

これですね。写真では、つぶあんとクリーム味です。

このパンと左利きがどう関係するのでしょうか?

右利きの人は絶対分からないですし、左利きの人も気付いている人は少ないでしょう。

 

このパンの並び方をよく見てもらうと分かると思います。右から包装を開けた時に取り出しやすいよう、パンが少し左側に傾いているのが見えますか?

これが曲者なんです。というのも、右から開けるのは当然右利きの人です。一方、左利きの人は左からパッケージを開けます。どうなるかというと、左から取り出そうとしてトレーを引くと、パンがパッケージのビニールに引っ掛かって取り辛くなるんです。

 

子供の頃は、この罠によく引っ掛かっていました。おやつの時間前になると、腹を空かせて待っているわけです。3時になると、母親がこのパンを私に差し出して、「弟と分けて食べなさい」と言います。

兄であった私は、兄弟を代表してパンを開けるわけですが、簡単に取り出せるはずのパンが取り出せない。何故かわからないけど取り出せない。取り敢えずパンがビニールに引っ掛かる。

当時子供であった私は、何故かわからないがパンがビニールに引っ掛かってイライラするし、目の前におやつがあるのになかなか取り出せず、もどかしい気持ちになります。

結局、待ち切れずにイライラして力づくで引っ張り出すので、薄皮の部分がちぎれて半分ほどのパンが無残なことになるか、引っ張り出した時の力でパンが周囲に飛び散ってしまいます。

当時は親に、「何でそんなこともでけへんの?笑」と言われ、自分でもパンのパッケージすら開けられないことが意味不明でした。

「他のパンなら余裕で開けられるのに、こいつは相性が悪いからや。仕方ない」と無理やり自分を言い聞かせていました。

 

当時は意味不明でしたが、今ならその訳が説明できます。

この薄皮パンは、左利きを殺しにかかってるからだと。右利きにはニコニコしてるけど、左利きには鬼のような形相で抗戦してくるからだと。

 

実は、今のパッケージは昔より優しくなっています。現在の包装は比較的余裕があり、ビニールとパンとの間に十分な隙間があるので、左から取り出してもあまり引っ掛かることがありません。あとは、ビニール自体がツルツルしていて、パンが引っ掛かりにくくなっています。

上の写真は現在の包装ですね。

一方、昔のパッケージは余裕がないつくりでした。例えるなら、パンがスキニーパッケージを穿いているとでも言いましょうか。反対から引っ張り出そうとするものなら、徹底的に抵抗してきます。

 

大人になった今では、左で開けたら損だと分かっているので、意識的に右で開けるようにしています。たまに無意識で左手で開けてしまうことがありますが、薄皮パンはパッケージに余裕があるので、かつての様な惨事になることはありません。

 

今回の例はしょうもないものでしたが、日常を探せば左利きの人さえ気づかない左利きへの差別が沢山あります。有名なものですと、駅の改札やハサミでしょうか。

ハサミについては、小さい頃から右利き用のはさみに慣れているので、左利き用は使いづらいです。大人になってから左利きのはさみの存在を知って試しに使ったとき、逆に使いづらくてすぐに右利き用に戻ったのを覚えています。

 

今日はこんなところです。

ではでは、、、

 

薄皮つぶあんぱん(筆者撮影)

 

といいつつ、実はこのブログを書いた後に、買ってみました。

今回は間違いなく右から開けました笑

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