重い物を持って『ぎっくり腰モドキ』で労災申請した結果

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東京労災病院

 

こんにちは。キング・ブログ・スライムです。

少し前にアルバイトで、重たいものを持ち上げて腰を痛めて怪我(ぎっくり腰の一種)をしてしまいました。

仕事中のけがだったので労災の申請をしたのですが、色々と問題がありました。

 

まず一つ目に、会社側に医師の診断書が必要だと言われたこと。怪我を起こしてから6日経過していたこと。そして、ぎっくり腰は労災の対象外だったと言うこと。

今回私が労災申請するにあたって、この3点が問題でした。

 

今回の記事では、怪我の発生から労災の申請までその経過を、備忘録として記事をまとめておきたいと思います。

労災の申請はケースバイケースですので、全ての場合に当てはまるわけではありませんが、同じようなケースで困ってる方の参考になれば幸いです。

詳細について書く前に、先に必要なポイントをまとめておきます。

 


【注意するべき点】

◆労災申請をする場合、基本的には、診断書(有料)は必要ない

※後で説明しますが、派遣会社を挟むと事情がややこしくなります。

 

◆普通の”ぎっくり腰”は認められない

※突如重いものを持たされたなど、事情によっては認められる可能性がある。

 

◆労災申請の連絡が遅くなると、手続きが面倒になる上、労災が認められる可能性も低くなる

 

【労災の申請の手順(先に病院に行った私の事例)】

①会社に怪我したことを報告

②病院で診察を受ける(自費負担、後で返ってくる)

③書類を準備する(大抵の場合、会社が準備してくれます)

④会社から渡された申請書類に記入し、病院に提出

⑤病院から返金を受ける


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派遣会社での仕事中に腰を痛める

 

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今回私がけがをしたのは、登録した派遣会社の3度目のお仕事でした。

 

作業のほとんどは力作業がない簡単な軽作業でしたが、仕事の終盤に、1度だけ重たいものを運ぶ機会があったのです。

社員さん2人が、私の目の前で重たい荷物を運ぼうとしていたのですが、予想以上に重く運べていなかったようで、私を含めた派遣社員数名が任意で手伝うことになりました。

荷物を運ぶことには成功したのですが、その荷物があまりにも重たく、作業が終わった後に腰を痛めたことに気付きました。

 

仕事も終了間際だったので、腰の痛みを報告するチャンスがなく、また、大したことなんてないだろうと軽く見ていたので報告しませんでした。

仕事の後は家に帰って、腰をアイシングしました。

 

2,3日経てば治るだろうと思っていましたが、数日しても腰の痛みはほとんどましにならず。

病状としては、まっすぐにしている分には痛みはほとんどないですが、腰を曲げると強い痛みが発生する状態。

例えば、床に落ちているものを取ろうとしたり、ロフト(うちはロフトなのです)から下りようとして腰を曲げると痛みが走る感じです。

 

5日ほど経っても痛みが引かず、そろそろ「これはおかしい」と気付いた私は、病院に行こうと決心しました。

そして、派遣会社に電話し、労災を適用できるかどうか聞いてみました。

 

その日は担当者不在だったので、2日後連絡することに。

翌日になっても痛みが引くどころか少しひどくなっていたので、休日ではありましたが、病院(整形外科)に行くことに。

 

診断結果は、急性腰痛症と股関節の捻挫でした。

 

診断書が必要だと言われた+自費負担

 

派遣会社の方からは、メール連絡で「診断書が必要で、その発行手数料はあなたが負担してください」とありました。

診断書とは、病院名や診察日時、病状などが記載されている公的な証明書のことで、大抵の病院では発行手数料が数千円ほどかかります。

 

しかし実は、一般に労災を申請する際に、診断書の発行は必要ありません。

私は実際に、労働基準監督署に電話して聞いてみましたが、労災申請にはやっぱり診断書は不要だということでした。

 

労災の手続きとしては、、、

労災の申請書を記入(多くは企業が代行してくれる)

その申請書の一部に医師が症状を記入する

申請書をもって病院へ

という流れなので、追加で診断書を発行する必要はありません。

 

もともと医師による診断書(有料)は労災認定に関係がないものなので、診断書の発行手数料は労災保険の対象適用外です。

 

つまり、診断書を発行する場合は、自費もしくは会社負担となります。

診断書は会社側の都合で必要なことが多いそうなので、負担するのは労働者ではなく会社側だと考えるのが筋でしょう。

「診断書が必要で自費負担をしろ」と言われた場合は、どうして診断書が必要なのか聞いてみた方が良いと思います。

 

世の中には労災を認めることを良しとしないセコイ企業があり、そんな企業は診断書の発行が義務+発行手数料(数千円)は労働者負担、と主張して泣き寝入りを強いているそうです。

労災自体は国負担であって企業負担ではないのですが、労災申請が多かったりすると、負担する労災の保険料が増える恐れがあるので、企業側としてはあまり認めたくはないんです。

要するに、一部のブラック企業は労災を認めたくないがゆえに、診断書を自費負担で要求して泣き寝入りさせるのです。

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ブラック企業以外であっても、診断書が求められる場合がある

 

しかし、全ての企業がそんなブラックな理由で診断書の自費負担を要求しているわけではありません。

労働者と企業の間に派遣会社を挟むような「派遣」のような労働形態の場合は、派遣先の企業が本当に怪我をしたことの証明を求めて、診断書を要求してくる場合があります。

 

今回の私の事例がそうで、間に派遣会社が1社入っているため、派遣先と派遣会社の間で私のけがを証明するために診断書が必要だとなったのです。

派遣先の企業としても、怪我から1週間後に労災申請してくださいと言う労働者(しかも従業員ですらない)が出てきたとしても、信じられるかというと無理だと思います。怪我をした確たる証拠が欲しいわけです。

労働者と企業の直接雇用なら、「診断書なしで申請してください」と言えるのですが、派遣会社が挟まっているので、正直、これはどうしようもありません。

 

今回のように、診断書(5000円強)が自己負担だった場合は、レントゲンを含む診察料が5000円弱なので、仮に労災が認められて診察料が全額返ってきても赤字になってしまいます、、、

また、私の場合は腰痛だったので、必ずしも労災に認められない可能性も出てきました。

 

単なる”ぎっくり腰”は労災の適応外

労災申請は、5号用紙を使います

労災申請(5号用紙)

 

年を重ねると発症しやすいギックリ腰(病名”急性腰痛症”)ですが、これは労災の対象外です。

厚生労働省の発表する資料の2ページ目(PDF)にも、「ぎっくり腰は日常動作の1つといえるので、労災の適応範囲外だ」という旨のことが記載されていました。

また、確認のために労働基準監督署に相談してみましたが、単純なギックリ腰は対象外だと明言されました。

 

ただし、持ち上げようとした荷物が予想以上に重い(もしくは予想より軽すぎた)ため、腰が抜けてしまって腰を痛めた場合などは、病状や労働環境よってはぎっくり腰であっても、労災の適応内になる可能性もあります。

私の場合は後者のケースだったので、会社と相談して労災申請することに決めました。

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連絡が遅くなると、いろいろと問題になる

 

これは企業側の問題ではなく、完全に私側のミスです。

今回の私の事例のように、現場で怪我をした直後でなく数日後の労災申請になると、労災の認定に面倒なことが多く発生します。

 

直後に体の異常を訴えれば、仕事中の作業が原因だと説明することは容易ですが、数日後に「あの時はやっぱり、、」というと、日常生活のけがなのか労災なのか証明することが難しくなります。

 

また、労災を申請して厚生労働省から認可を貰うときにも、怪我した日と病院に行った日があまりに離れていると、上に述べたのと同じ理由で、認可される可能性が低くなるかもしれません。

なので、仕事が原因で怪我をした場合は、なるべく早く企業に連絡をして労災の申請をした方が良いでしょう。

 

追記:診察費を返金してもらえた

 

私のように派遣会社が間に入っていると、派遣先企業から医師の診断書が必要だ(自費負担)と言われることがあります。

しかし今回の私の場合は、派遣会社の社員さんが派遣先に「診断書なしで労災申請できないか」と掛け合ってくれたようで、結局、診断書なしで労災申請することになりました。

今回は派遣会社の社員さんの努力に助けられました(笑)

 

その後、派遣会社が書類を書く⇒派遣先の承認⇒派遣会社に戻ってくる⇒私のところに郵送、という手順をとったため、私のところに郵送されてくるには1週間ほどかかりました。

 

派遣会社から郵送で必要書類が送られてきたので、必要事項(住所、電話番号、認印などの基本情報)を書いて、病院側に提出しました。

事前に自費負担で診察を受けていると思うので、その場合は、返金のための領収証が必要です。※私は1度領収証を忘れて家に撮りに帰る羽目になりました、、、

 

因みに、「~~クリニック」で診察してもらった場合、病院・診療所・薬局・、、、のどれを選択すればいいか迷いますが、病院の方に聞いたところ、「診療所」を選択してくださいとのことでした。

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病院の方の説明によると、病院に提出できた場合は、ほぼ100%労災の申請が通るそうです。

労災の申請は、以上となります。

ではでは、、、

 

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2件のフィードバック

  1. 申請から入金までどれくらいの時間がかかりましたか?

    • king-blog-slime より:

      大体2週間ちょっとです。
      労災の報告が早い場合や派遣会社などを挟んでいない直接雇用の場合は、もっとすぐに負担して貰えると思います。

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