初心者がメロンを育ててやらかした失敗とその教訓をまとめてみた

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収穫したメロン。全て1株から採れました

こんにちは、キング・ブログ・スライムです。

 

自宅の庭では現在、「ころたん」というタキイ種苗が開発した小さなメロンを育てています。

メロンと言えば夕張メロンのようなネットメロンとプリンスメロンなどのノーネットメロンがあり、ころたんはネットメロンです。

 

苗を植えたのは5月下旬ごろで、そこから根が伸びるまでは成長が遅く、2週間ほどしてから一気に成長し、7月上旬には合計4本の子ヅルが180cmほどある支柱の高さにまで届きました。

その後、8個ほど雌花が一気に受粉し、若いメロンの実がつきました。

結局、その内の2玉は枯れてしまって、6個を収穫することになりました。。

 

今回はメロンを育てて感じたことや注意点を記事としてまとめていきたいと思います。

 

作り方を守れば、メロン栽培は難しくない

太陽光を浴びてぐんぐん育つメロン。中央には小さい孫ヅルが見えます

一般にメロンを育てるのは非常に難しいと言われ、プロじゃないとできないとすら聞いたことがあります。

確かに1玉3000円ほどするような大玉で美しい網がかかったメロンは難しいかもしれませんが、家庭で楽しめる程度のメロンを作ることはそれほど難しくありません。

 

先ほども紹介した通り、網目がないプリンスメロンと網目があるネットメロンの2種類があります。

難しそうなのはネットメロンですが、実際育ててみると両者に差はなく、網目もほっておくと勝手に付くので手間もありません。

 

ただし注意してほしいのは自己流で育てないこと。そして基本的な育て方は守ること。

例えば、基本的な育て方は、本葉が5~6枚まで育ったら親ヅルを摘芯し、子ヅルを3本ほどを伸ばします。そして、メロンの実がつき始めたら化成肥料を追肥する。

 

育てる上での技術的な注意点

 

基本的な育て方を押さえれば大丈夫、と書きました。まずはメロン栽培の基本のキをまとめようと思います。

 

① 接ぎ木苗を買うこと

当ブログで栽培した「ころたん」も接ぎ木苗です

スイカやメロンをはじめとするウリ科の植物は、ツル割れ病などの病気にめっぽう弱いです。

問題なく育つことだってありますが、例えば市民農園のように前の人が何を植えていたか分からない場合、連作障害が発生したり、土壌が病気に汚染されているかもしれません。

 

100%病気を防げるわけではないですが、接ぎ木苗(台木はユウガオやカボチャが多い)は耐病性が強く、やられる可能性は低くなります。

 

② 元肥をミスなく施す

何事もスタートが肝心で、野菜栽培でも同様です。

分からないからといって目分量で沢山肥料を与えすぎると、メロンのようなウリ科の植物は窒素過剰でツルボケを起こし、実がつかなくなります。

 

育て方の本によって多少の違いはありますが、土づくりとして堆肥1.5L/㎡、苦土石灰150CC/㎡、米ぬか100CC/㎡となっています。

本によっては米ぬかの部分が化成肥料だったり油粕だったりしますが、あとは大体同じです。

堆肥は土を柔らかくし、苦土石灰は土の酸性度を下げて野菜が育ちやすい環境にします。

 

③ 本葉5~6枚で親ヅルを摘芯する

摘芯には少し勇気がいりました

親ヅルは本葉が5~6枚になったら摘み取って、脇芽(子ヅル)を3本伸ばすのがセオリー中のセオリーです。

 

親ヅルは生命力が強く、そのまま伸ばしてしまうと他のつるが成長せず、結果的に全体的な収穫量が落ちてしまいます。

初めての人は少し勇気がいりますが、親ヅルは摘芯しましょう。

 

④ 子ヅルは途中(9節目)まで摘芯し、それ以降は放任する

雌花は孫ヅルに咲きますので子ヅルが伸びてきたらすぐにでも孫ヅルを伸ばしたくなりますが、9節目までは摘芯してください。

親ヅルに近いところで実ったメロンは、あまり甘くないと言われていて、作っても意味がないんです(笑)

 

④ 適切なタイミングで追肥を行う

”適切なタイミング”は初心者には判断しずらいですが、一応の目安としては親ヅルを切って子ヅルが伸び始めたころや、雌花が受粉して小さなピンポン玉サイズのメロンがなった頃などがあります。

 

ただし、十分肥料が施されているにもかかわらず追肥を行ってしまうと、ツルボケを起こしてしまう可能性もあるので注意してください。

 

雌花が咲くのは子ヅルではなく、孫ヅルです

画面に見える3つの花は全て雄花です

メロン栽培で私が最も驚いたのは、育て始めた当初、ツル(子ヅル)がどんどん伸びているのに一向に雌花が咲かなかったこと。

雄花ばかりが咲いていることやツルの伸びが良かったこともあって、当時はツルボケを疑っていました。

ですが実際はツルボケではありませんでした。

 

メロンの雌花の大半は、子ヅルから伸びる孫ヅルに咲いて実を付けるのです。

なんでそんな面倒な子孫の残し方をするんだ、と疑問に思わざるを得ませんが、そこは私ではなくメロンに聞いてください(笑)

詳細な説明は下の記事にまとめてあります。

 

台風などの強風で落下しないように注意

台風の強風にあおられている緑のメロン(7月末)

恐らくメロンを育てる場合、地植え(地面をツルが這う)よりもあんどん式(空中のネットをにツルを伸ばす)で育てると思います。

あんどん式で育てるメリットは、雨の跳ね返りによって病気になる可能性が減ったり、地植えよりも使える畑の面積が大きくなる、ことが挙げられます。

 

確かに省スペースですし、狭い庭にとってはうってつけなのですが、いかんせんあんどん式は強風に弱いという最大の欠点があります。

台風は1年に数度はやってきますし、夏であれば突発的な強風も時々ありますよね。

 

台風がやってくるのは大体7月中旬から8月下旬ぐらいの間です。

想像はつくと思いますが、受粉した後、緑のメロンが成長して収穫を迎える時期とぴったり合致するのです…(笑)

 

私の家では一般よりも少し遅く9月初旬にころたんをまとめて収穫しましたが、それまでに3度台風を経験しました。

幸いなことに直撃しなかったので、実が落ちたり支柱が曲がったりなどの被害はありませんでしたが、もう少し接近していたら大惨事は免れませんでした。

 

露地栽培だとメロンのネットが汚れてしまう

自宅で育てたメロン。少し暗いですが、表面はあまりきれいではありません

私達がメロンと言われてイメージするのはスーパーの青果コーナーに売ってある箱入り高級メロンでしょう。

メロンの表面にできたネットは汚れ一つなく、きれいな白色をしています。

しかし実は、そのような網目がきれいなメロンは屋外ではなく、土埃や雨水に当たらないハウス内で育てられています。

 

私達がメロンを育てるとき、普通に外で育てても頭の中では、あの美しいメロンを想像してしまいます。

しかし、外で育てると雨風にさらされたり周囲から土埃が飛んできたりで、ネットの表面がかなり汚れます。

収穫したときは表面が茶色っぽく汚れていて驚きつつ表面を水で洗っていましたが、全然汚れは落ちません。

 

その後気付いたのが、露地栽培だとメロンのネットが汚れてしまいやすいこと。

外で育てるなら、プリンスメロンのような表面がツルツルしたメロンがいいのかもしれません。

 

都市部でもメロンを育てたい!

受粉に成功し、順調に大きくなる子供のメロン

私は現在、仙台の郊外に住んでいて家に庭があるので広々とメロンを育てることができていますが、東京や大阪など都市部に住む人は、メロンを育てられるような庭はないところがほとんど。

確かに種類によってはプランターで育てられないこともないですが、株が大きくなりませんし、大玉のメロンも期待できません。

 

かといって市民農園は自分で鍬を買ったり肥料を買ったりする必要があり、何かと面倒。

月額料金は結構かかりますが、『手ぶらで行けるサポート付き貸し農園【シェア畑】』なる民間の市民農園を使うと便利です。

桑や肥料、苗の準備を全て農園側でやってくれるので、手軽に畑での野菜栽培が楽しめるんです!

都市部に住んでいるけど畑で野菜を育てたい!という方は試してみては?

 

記事は以上です。

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