さつまいも栽培の注意点
圧力鍋で作ったふかし芋。甘くおいしいです!
こんにちは、キング・ブログ・スライムです。
普段仕事をしていて野菜を育てるとなると、なかなか毎日手をかけている時間はなかったりします。
数日間放置していると、あちらこちらに新芽が伸びて大変な状況に…ということもありますよね。
しかし、さつまいもであれば植え付けてからほとんど手間がいりません。
基本放置でOKの野菜なんです。
私の家では5月下旬ごろからサツマイモを育ててきて、ツルを返したり成長具合を見たりするのは1週間に一回程度でした。
そんな手抜きな育て方でOKなサツマイモですが、10~11月の収穫期にはたくさんの太った芋を実らせてくれます。
収穫の喜びはたまらないですよ!
今回は実際に家でさつまいもを育ててみて、初心者の方向けに、感じたことや注意点をまとめてみようと思います。
苗ではなくツルを植えます
さつまいもの苗。苗と言ってもツルなんですけど…
一度育てた経験がある人は知っていると思いますが、初心者の方用に説明しておきます。
さつまいもは少し変わった繁殖のやり方をしていて、種を植えるのではなく、ツルを苗として直接地面に植えて育てます。
この地中に植えられたツルから伸びた根が、栄養分を吸収して大きくなったものがさつまいもと呼ばれます。
近くのホームセンターなどで「さつまいもの種をください」といっても伝わりませんので注意してください。
必要な世話はツル返しぐらい
伸びたツルを定期的に裏返す「ツル返し」
あらゆる夏野菜の中で最も作りやすい野菜はさつまいもだと思います。
世話という世話をする必要がなく、土さえしっかり耕しておけば、あとはツル返しを定期的に行うぐらいでOK。
仕事勤めの人がする家庭菜園を週末菜園と言ったりしますが、手入れがほとんどいらないさつまいもは週末菜園にぴったりです。
8月上旬撮影。遅植えだったのでまだまだツルが伸びていません
ツル返しは数週間に1回のペースで定期的に行ってください。
ツルから根っこが出てしまうと、さつまいも本体に行くはずだった養分がそちらに奪われてしまい、芋が肥大し無くなる上、成長が早くなってツルボケしてしまいます。
痩せた土地の方が育ちがやすい…
家庭菜園を楽しむ身として不思議に思うことの一つ。
さつまいもは端的にやせた土地の方が良く育ちます。
数ある野菜の中で、肥料が少ない方が大きな実をつけるのはさつまいもぐらいではないでしょうか?
さつまいもを育てるうえで、肥料を少なくすることは基本中の基本として教えられています。
肥料が少しでも多いとツルボケ状態になってしまい、ツルは繁殖するけど芋は太らない状態に陥ります。
その理由はさつまいもの窒素固定菌にあります。
茎中にいる窒素固定菌が空気中の窒素を吸収し、成長のための栄養分に変えてしまうんです。
植え方で芋の形が違ってくる
当ブログでは斜めと垂直仕立てを採用しました
植え方を変えると、さつまいもの形状も違ってきます。
一番メジャーな植え方は斜め仕立てという地面に向かって斜めに苗を植える方法で、これはバランスの良い形の芋が取れやすいです。
一方、地面に向かって垂直に苗を植える垂直仕立てでは、丸い形のさつまいもができやすくなります。
地面に対して水平に植える船底仕立てでは、長いイモが付きやすくなります。
苗を植える前に数日間水に浸して根を伸ばすべき
数日水につけるだけでこんなに根っこが伸びます
私が感じた一番の注意点の一つです。
5月下旬に苗を植えたとき、近くのホームセンターで10本入りの苗を買ってそのまま植えました。
さつまいもは土の乾燥には強い植物で、そのご数日日照りが続いても枯れることはありませんでしたが、苗はかなり弱ってしまいました。
根っこが全く伸びていない状態で植えると萎れてしまいます(もちろん枯れることはないです)
根が全くない茎の状態で植えてしまうと、根が十分に伸びるまでサツマイモの苗は自力で耐えねばならず、成長が遅れてしまいます。
逆に数週間後に余ったツルを植えた際、3日ほど水に浸した後苗を植えてみたら、葉っぱが萎れることなくぐんぐん成長しました。
初めの1週間で苗にダメージなく成長できるか、枯れる寸前まで萎れるかでその後の成長が大きく違ってくるので、このポイントは注意した方が良いと思います。
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記事は以上です!
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