【身近な数学だ】ジャンボ梨と小さな梨。どちらが得なっしー?
こんにちは。キング・ブログ・スライムです。
今回は「価格は高いがサイズの大きな梨」と「価格は安いがサイズが小さな梨」のどちらが得なのか検証しようと思います。
具体例として最近(この記事を書いたのは、10月初めです)旬の梨を挙げています。
ただし、トマトやスイカ、タマネギなど球形をしたものであれば、応用可能です。
タイトルからして「なんのこっちゃ」「訳わからん」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、しばしの間お付き合いくださいm(__)m
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大きな梨と小さな梨の問題です
大きい梨を「A」、小さい梨を「B」としましょう。上の写真にあるように、サイズはそれぞれ12cmと8cmです。Aの方が1.5倍大きいことが分かります。
因みに、Aが240円で、Bが100円でした。
Q.どちらが、どれくらい多いですか?どっちが得ですか?
A.バカにしてるのか?「A」が1,5倍多いに決まってる。得なのは「B」に決まってる。
この答えは違います。我々の脳は直感的に1.5倍と判断してしまいますが、そうではありません。
また、どれだけ多いか(=体積)は計算しなければ分かりません。
勘の良い方は既に気づいている方もいるかもしれませんが、確かに大きさは「A」が1.5倍大きいですが、量についていえば「A」の方が3倍以上多いです。
?
だと思います(笑)。しばらくお付き合いくださいm(__)m
体積は半径の3乗に比例する
中学校か高校の時に「球の体積」の求め方を習いましたね。
忘れている人も多いと思いますが(そういう私も忘れていました汗)、ここでおさらいしておきましょう。
球の体積の公式: (球の体積)=4/3×(円周率)×(半径)³
※「(半径)³」は半径の3乗の意味です。
梨(球)の体積を求めるにあたって重要なのが、「(半径)³」の部分。
半径が1cmなら体積は、、、4/3×(円周率)
半径が2cmなら体積は、、、4/3×(円周率)×8
半径が3cmなら体積は、、、4/3×(円周率)×27
※単位は立方センチメートル
となり、半径が2倍になっただけで体積は8倍、半径が3倍になっただけで体積は27倍になります。
つまり、半径(=大きさ)が少し増えただけで、体積(=梨の量)は一気に大きくなるのです。
では先ほどの梨についてもう一度考えてみましょう。
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梨の問題をもう一度考える
もう一度先ほどの写真を貼ります。因みに、直径ではなく半径なので、それぞれの半径はAは6cm、Bは4cmです。
球の体積の公式: (球の体積)=4/3×(円周率)×(半径)³ を使って考えると
「Aの体積」=4/3×(円周率)×6³=4/3×(円周率)×216
「Bの体積」=4/3×(円周率)×4³=4/3×(円周率)×64
つまり、216÷64=3,375なので、Aの方が3,375倍量が多いということになります。
実際に私が近所のスーパーで買ったときは、Aが240円、Bが100円でした。
どちらが得かと言われれば、一目瞭然ですね。大きい梨であるAの方が圧倒的に得なことが分かりました。
梨Aは、Bよりも3,375倍大きいにもかかわらず、240円というコストパフォーマンスを誇ります。
とは言われても基準が分からない
と思います。どっちがどれだけ大きければ、大きい方が得なのか小さい方が得なのか、分からない方もいると思います。
私も文系人間ですので、すぐに計算しろと言われてもできません。
ということで大きさと値段の基準をまとめた表を作りました。
サイズ比と価格差が同じ
サイズ比 | 価格差 |
1 | 1 |
1,14倍 | 1,5倍 |
1,26倍 | 2倍 |
1,36倍 | 2,5倍 |
1,44倍 | 3倍 |
上の表は、サイズが〇倍の時には価格差は〇倍だということを表しています。
例えばある梨とある梨を比較して、大きさ(サイズ)が1,26倍大きい時、価格差は2倍あれば、ちょうど同じ量だよということです。
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まとめ
中学高校でやる数学を応用した計算方式ですが、いかがだったでしょうか?
私たちは直感的に、大きさが1,5倍であれば、その量も1,5倍だと思ってしまいがちですが、実は量は3倍以上あるというのが今回の話でした。
要するに、外見の大きさから予想する量よりも、実際の量は思った以上に多いのです。
私の友人の一人で、数学を良く知っている理系の友達でさえ、「1,5倍の大きさのスイカの価格は?」と尋ねたところ、「1,5倍(当たり前だと言わんばかりの顔)」と答えていたので、意外と理系の人も気付いていない人が多いかと思います。
冒頭でも少し述べましたが、この公式は梨だけでなく、球体の食べ物の比較であれば何でも使えます。
例えば「小玉スイカと大玉スイカのどちらを買ったらいいか」
「特売でタマネギがばら売りされているが、安くて小さい方と高くて大きい方どちらがお得か」
など、生活に応用できると思います。
知らなかったという方は、明日からお買い物の時には、どちらが得なのか見極めてみましょう。
因みにですが、節約好きのあなたに参考記事です。
ではでは、、、
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