【京王線と中央線】乗り心地・沿線の様子・人身事故の状況を丁寧にお伝えします

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今回は、乗り心地・沿線の様子・災害への強さの3点について書こうと思います。

料金・所要時間・混み具合ほど重要ではありませんが、これらの要素も沿線比較の際には重要なことだと思います。

 

因みに連載記事を読んでない方は

第一回:「京王線と中央線の比較(1)ー料金(運賃)・所要時間・通勤定期と通学定期

第二回:「京王線と中央線の比較(2)ー混み具合(混雑)

こちらからどうぞ_(._.)_

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乗り心地

 

一番初めに注目するのは料金や所要時間、駅前の様子などだと思いますが、乗り心地も実は重要です。

特に通勤時間帯は電車内が満員ですので、新聞を読むにしてもスマホを触るにしても、揺れが激しいと落ち着いていられません。

 

また、家族に足腰の弱い高齢者の方や小さなお子様がいる場合、揺れの少ない電車の方が安全です。

 

中央線の乗り心地

中央線の区間は前回お話した通り、「高尾―東京」間でした。私の中では、乗り心地の良しあしに基づき、大まかに3区間に分けています。

東京西部から東部の順に「高尾―立川」「立川―中野」「新宿―東京」の3区間です。

 

中央線の路線図中央線路線図

 

まずは、真ん中の区間である「立川―中野」から見ていきましょう。

中央線では、「立川―中野」区間の大半が高架になっています。この区間は異常なくらいの直線コースが長く、全長約22キロメートルもあります。これは日本の鉄道の中で第3位の長さだそうです。

 

 

さて乗り心地ですが、「中野―立川」間は直線コースで路線も比較的新しいことから、乗り心地は非常にいいです。

時速100キロメートル近くで高速運転する中央特快であっても、立ちながら快適に新聞を読むことができます。揺れでよろめくということは滅多にありません。

中央線はロングレールを採用していて、レールとレールをつなぐ際に新幹線のレールを応用した繋ぎ方しています。そのため、一般的な電車でするはずの「ガタンゴトン」という音・揺れがありません。

中央線に乗っているときは、電車のモーター音と、「シュー」という車輪がレールと擦れる音(?)しかしません。

 

一方、「高尾―立川」間や「中野―東京」間は比較的古い路線で、カーブも多いため、揺れもそこそこあります。新聞が読めないというほどではありませんが、ある程度の揺れはあります。

 

個人的な意見ですが、中央線の利点として、高架線であるために見晴らしがいいことが挙げられます。

「どうでもいい」と感じる人が多いでしょうが、真っ暗な地下鉄で通勤するより、朝日を見ながら通勤した方が気持ちも上がってくるのではないでしょうか。

 

こんな感じで高架が続いています(東小金井駅前の様子)
東小金井駅下のスーパー

 

京王線の乗り心地

中央線に比べて全体的に揺れが大きいです。

「京王八王子―府中」の区間はカーブが多く、あまりスピードを出さないので、それほど揺れません。

 

次の「府中―調布」間は京王線の中でも一番ぶっ飛ばす区間です。各駅停車で10分かかる区間を、特急・準特急はノンストップ4~5分で結びます。

この区間は揺れが激しいです。つり革を持っておかないと、よろめいてしまうことがあります(笑)。

 

「調布―新宿」区間もかなり飛ばすので、揺れはそれ相応にあります。

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沿線の様子

 

次は沿線の様子です。

今回は、一つ一つの駅について具体的に述べることはしません。京王線と中央線それぞれの沿線について総合的に言えることを書こうと思います。

「吉祥寺駅前の賃貸について知りたい」や「調布の駅周辺にはいくつスーパーがある?」などの個別具体的な情報は、他サイトを参考にしてください。

 

中央線の沿線

中央線沿線は、主要駅として東京・四ツ谷・新宿・中野・荻窪・吉祥寺・三鷹・国分寺・立川・八王子などがあり、大きい駅が揃っています。

駅の規模とすれば、全体的に京王線沿線よりも大きいです。関東は昔からJR沿線が強いということもあって、人が沢山住んでいるためです。

 

中央線の主要駅は、駅前にデパートや複合ショッピング施設などがあり、日々の買い物に不自由することはまずありません。

駅周辺にいろいろあるので、土日にわざわざ新宿や渋谷などの大きな街に出なくても事足ります。

 

立川駅前の様子(ルミネやロフトなどがあります)立川駅前はにぎわっています

 

また主要駅以外であっても生活必需品には困りません。(東京なので当然ですか)

主要駅意外というのは中央特快・特急の停車しない駅のことで、具体的には高円寺や武蔵境、国立、日野などが挙げられます。

ただし「新しい冷蔵庫が欲しい」などの大きな買い物をするときは、近くのターミナル駅や新宿に行く必要があるでしょう。

 

京王線の沿線

特急が停車する主要駅としては、京王八王子・高尾・北野・高幡不動・聖蹟桜ヶ丘・分倍河原・府中・調布・明大前・新宿などがあります。

ここでは、新宿は省いて考えます。

 

八王子駅前のタワーマンション八王子駅タワーマンション

 

京王線の主要駅は、悪く言えば駅自体が全体的に中央線よりも小さいですが、良く言えばコンパクトにまとまっているといえます。

中央線のように駅が大きすぎると、駅を出てから目的地の店まで距離があったり、店が混んでいたりすることが多く、落ち着かない場合があります。

例えば、勉強や仕事、友達と話すためにカフェに行きたいというとき、大きい駅のカフェは混んでいて座れなかったり、座れても人の往来が激しくて落ち着かないということがあります。

 

聖蹟桜ヶ丘(マンションが見えるところが駅前)聖蹟桜ヶ丘だけに「桜」が見えるところから撮った写真

 

これは個人的な感想ですので、人によって感じ方が違うと思います。実際に調布や府中、聖蹟桜ヶ丘といった駅に行っていただけると分かっていただけるかもしれませんね。

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大雪・人身事故への強さ

 

さて次は、災害にどれだけ強いかについて書きます。一つ目に怖いのが、多摩地域で特に多い大雪です。そして二つ目に怖いのは人身事故です。

 

①大雪について

中央線・京王線はともに東京の西部(多摩)に向かって伸びているので、特に冬場は雪の影響を受けやすいです。

実際に、東京駅から多摩の中心地である八王子駅までは約50キロほどあります。東京横浜間が約42キロ、京都大阪間が約55キロですから、かなり距離があることが分かります。

 

冬場の最低気温は都心に比べて、―2~―5℃ほどになります。東京の最低気温が0℃のとき、八王子の最低気温は―5,5℃の時がありました(笑)。

それほど気温が違うので、降雪量もそこそこ違ってきます。

 

京王線と中央線の雪対策とその現状を見ていきましょう。

 

雪対策とその現状

以前は中央線が雪に弱く、京王線は雪に強いといわれていました。

 

【事例① 2016年1月18日】

しかし、昨シーズン(2016年1月18日)の冬に降った大雪では、京王線がほぼ運休状態となり、一方の中央線は遅れながらも運行するという事態になりました。

因みにこの時は全国的なニュースになったので、覚えている方もいるかもしれません。

 

京王線はポイントに融雪機を設置したり、除雪用の事業用車両である「ドクターイエロー」を導入しているなど、私鉄の中では雪対策をしっかり行っているといえます。

しかし、2016年1月18日の雪では、車両基地の架線が切れて電車が出せないという不運もあって、平常時の約3割以下という少ない車両数で運行せざるを得なくなってしまい、実質の運休状態になってしまいました。

 

実は、私もこの大遅延の日に通学しました。

電車が進まない上、これまで経験したことのない程の満員電車に乗っていたせいで気分が悪くなり、目的地の新宿に到着できませんでした。

※乗車率で言うと250%前後ありました(笑)。

 

下の写真は、京王本線の中河原駅ホームの写真です。※ここでリタイアしました。

普段は、10分に1本のペースで各駅停車が来るので、ラッシュ時でも1か所の乗り降り口に6人程度しか並んでいませんが、この日は20,30人ほど並んでいました(笑)。

 

京王線中河原駅にて

 

一方、中央線は入場規制がかかるなど大変混雑しましたが、一応運行していました。

 

ただし、中央線は降雪量が多い山梨方面からの直通運転も行っているので、雪の影響を非常に受けやすいです。

また、中央線は運転区間が長く、どこかで遅延するとそれが全体に影響してしまい、遅延が大きくなってしまいます。

中央線は、京王線よりも利用者が圧倒的に多いので、一度遅延すると混雑が起きやすく、混雑が原因でさらに遅延が起きるという負のサイクルに陥ってしまいます。

 

【事例② 2016年11月24日】

本日11月24日、東京では、明治8(1875)年の観測史上初めてとなる11月の積雪を記録しました。

かといって、前日まで雪が降るほど寒かったわけではありません。昨日(11月23日)まで私たち東京に住んでいる人間も皆、秋を満喫していました。

紅葉がきれいだとか、土日どこに行こうとか、ごく真っ当な秋を満喫していたわけです。

 

しかし、、今日窓を開けてみたら突然真っ白。昼間の最高気温が1℃(笑)。

秋から真冬に突然突き飛ばされました。「あり得ない」という言葉は、まさにこの状況を表すために使うのだと感じました。

 

雪が積もる多摩川の様子多摩11月の雪

 

本題に移るとしましょう。

結局、事例①ほどの遅延は発生しませんでしたが、京王線で20分程度の遅れが発生し、中央線も数十分の遅れが発生していました。

 

また、雪によるポイント故障のため、中央本線の高尾~大月区間、青梅~奥多摩区間は昼頃まで一時運休していました。

因みに、中央線の遅延理由は「落とし物」だったそうです。雪は関係ありませんでした(笑)。

 

都心より雪が沢山降る多摩地方ですが、積雪は5cmほどでした。

電車が遅延するほどの積雪ではありませんでしたが、京王線も中央線も遅れていました。

 

【結論】

中央線・京王線はどちらも、雪が降るとほぼ確実に遅延が発生するので、残念ながら、どちらも雪にはあまり強くないと言えます。

これは中央線や京王線に限らず、都心を走る鉄道全体に言えることですね。

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②人身事故の発生件数は

どちらが人身事故に遭いやすいかと聞かれれば、沿線の人はほとんどが中央線と答えるでしょう。

東京に住んでいない人でも、「中央線は自殺目的の人身事故が多いことで有名だ」と知っている方がいるかもしれません。

 

様々なメディアで人身事故が多いといわれてきた中央線。しかし、現在はそれほど多くなくても、数十年前までの事故の多さを引きずっているという可能性もあります。

昔の評判で食いつないでいるラーメン屋と同じです。「実際に食べてみたらそうでもなかったパターン」もあるかもしれません。

 

事故の発生件数のデータはどうなっているのか、実際に調べてみました。中央線ユーザーとしては、「人身事故No.1」の汚名は返上してほしいところ。

 

2005~14年の過去10年における関東地方路線別の自殺事故件数

順位路線名自殺件数
JR中央線253
JR常磐線196
東武東上線185
JR京浜東北線180
15京王線81

(参考サイト:初公開 「鉄道自殺数」が多い路線ランキング―東洋経済ONLINE)

 

残念ながら、中央線がバリバリのトップでした(涙)。

2位の常磐線に対しても50件以上スコアをつけています。そして15位の京王線に対しては3倍以上の自殺件数という、、、

 

事故の発生件数はデータから見ても、明らかに中央線の方が多いと分かりました。

 

しかし、私は今年の春から中央線を使ってもう半年以上になりますが、朝のラッシュ時に事故に遭って運転見合わせになったことはこれまでにありません。

発生件数を見ても10年間に約250回ですから、中央線の人身事故発生率は、平均しても1か月に約2回程であり、それほど高頻度とは言えません。

また、自身が電車を利用する朝ラッシュの時間帯ではなく、日中や深夜に事故が起きるかもしれません。

 

中央線を利用する場合は、事故の可能性を頭の片隅に入れるだけで十分で、人身事故に関してはあまり神経質になる必要はないと思います。

 

 

最後に

 

今回で京王線と中央線の比較シリーズは終わりです。

中央線や京王線の沿線に住みたいと考えている方や、どちらの沿線が良いか比較検討中の方は、どうぞ参考にしてくださいm(__)m

 

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ではでは、、、

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