【世界文化遺産】『韮山反射炉』はガイドさんがとっても面白かった
こんにちは!キング・ブログ・スライムです。
数日前に伊豆長岡に観光に行ってきました。
先に「400円でミカン狩りが楽しめる小坂みかん農園」などにいってきましたが、今回の旅行の中で一番楽しみだったのは、この韮山反射炉。
2015年の7月に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として、日本国内の23資産がまとめて世界文化遺産に登録されました。
韮山反射炉もそのうちの1施設であり、世界文化遺産に登録されてから、観光客が一気に増えて人気観光スポットになったそうです。
今はブームが去って下火になっており、混雑が嫌いな私にはちょうどいいチャンスだということで行くしかない、と考え行くことに。
今回は、実際にどんな感じだったのかというレポートを、反射炉の解説を交えながら、書いていこうと思います。
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基本情報
まずは基本情報を紹介します。
・場所
⇒静岡県伊豆の国市中260−1
・観覧料(入場料)
区分 | 単位 | 観覧料 | ||
H29年4月1日以降 | 現行 | |||
個人 | 一般 | 1人1回 | 500円 | 300円 |
生徒・児童 | 50円 | 50円 | ||
団体 | 一般 | 450円 | 270円 | |
生徒・児童 | 50円 | 45円 |
(引用元:伊豆の国市/韮山反射炉見学について)
・営業時間
午前9時から午後4時30分まで(※H30年3月31日まで)
・営業日
年中無休ですが、定休日は毎月の第3水曜日です。※例外あり。
さらに詳細な情報は⇒『伊豆の国市/韮山反射炉見学について』を参考ください。
・バスの運行表と駐車場
バスは土休日や金曜日を中心に運行しており、1日に6便あります。下が時刻表です。
(参考サイト:伊豆の国市/観光周遊型韮山反射炉循環バスの運行)
※反射炉横にある公設駐車場は無料です。
韮山反射炉とは?
反射炉っていわれても、いまいち何が重要なのか分かりませんよね。
重要なポイントをピックアップしておいたので、事前の予習用としてお使いください。
・いつ造られたの?
完成したのは、江戸時代末期の1857年です。
・反射炉って何?
反射炉とは、石炭を燃やして高温にすることで、鉄を溶かす炉のこと。
普通の溶鉱炉では、石炭(燃料)と鉄(銑鉄という炭素が多く含まれる鉄のこと)を一緒に混ぜて加熱するが、反射炉では石炭と鉄を別々に加熱します。
自作の図です。
ドーム状になった炉内の形状を利用して熱や炎を反射させ、鉄(銑鉄)が置いてある場所に熱を集中させました。
十分高温になるので鉄が溶け、鋼(炭素含有量が少ない鉄で、大砲にしても壊れにくいのです)を取り出すことができました。
この炉の構造から「反射炉」と呼ばれます。
(参考サイト:伊豆の国市/韮山反射炉とは)
・韮山反射炉の何が凄いの?
日本の近代化の先駆けとなった点です。韮山反射炉が実際に稼働したのは短期間でしたが、そこで培われた技術が全国各地に伝わりました。
さて、お次は実際に行ってみた記事を書きます。
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伊豆長岡駅からバスで行きます
最寄り駅である伊豆長岡駅の様子です。
バス停が複数あるので注意してほしいのですが、韮山反射炉を通る「歴バスのるーら」はインフォメーションセンター前のバス停に停まります。
歴バスのるーらが到着しました!
300円の乗り放題きっぷはバスの車内で買うことができます。
バスに10分ほど揺られて韮山反射炉に到着!駅から反射炉までノンストップなので楽ですね。
駐車場を降りたところですが、既に韮山反射炉が見えています。
なお、今いる外から見るのは無料ですが、ここまで来て中に入らない人はいませんよね(笑)
駐車場横にあるインフォメーション兼券売所で、チケットを購入します。
「歴バスのるーら」のフリーきっぷ(300円)を持っている方は、200円引きの300円で入場できます。ということで、バス代は実質100円ということになりますね(笑)
韮山反射炉が稼働していたのは江戸時代末期でした。当時、反射炉でどのように大砲が作られていたかをまとめた約8分の映像資料があり、かなり分かりやすかったです。
他にも大砲の砲弾(24ポンド榴弾)など当時の展示品がありました。
※ポンドとは重さのことで、1ポンドは約450グラム。榴弾とは、着弾すると爆発する玉のこと。つまり、約11kgの爆発する大砲の弾ということになります。
韮山反射炉で製造された青銅製の大砲です。見た目はゴツいですが、砲身が短く、遠くまでは飛ばないという見た目だけはスゴい奴。
さて、室内展示場を出ると、お次は今回のメインディッシュである屋外展示です。
外に出ると、目の前にデデーンとおっきく見えるのが韮山反射炉。
世界文化遺産である以前に、建築物として美しいですね。左右対称にそびえ立つ4本の尖塔。白レンガの外観。
4本の煙突が立っていることからわかる通り、反射炉も4炉あります。
どうして近くに4つも炉があるかというと、これは同時に大量の鉄を生産して、大きな大砲を造るため。
西洋に対抗するためには、飛距離が長い大きな大砲を生産する必要がありましたが、1つの反射炉から作れる鉄では足りなかったのです。
実は砂場みたいに見える真ん中の場所は、4メートルほどの深さがあり、溶けて炉から流れてきた鉄を鋳型に流し込んでいたそうです。
転落の危険性もあることから、現在では埋められていてこのような状態になっています。
で、完成した大砲がこれ。鉄製の大砲で砲身が長く、遠くにある外国船にも砲弾が届くようになりました。
飛距離はいくらだと思いますか??
正解は3キロ弱!
江戸時代末期に、これだけ飛ぶ大砲を作れるのはすごいですね。
※実はこの大砲は韮山反射炉製ではないそうです(笑)。韮山製で現存する実物は東京の靖国神社にあるものが唯一です。
巨体大砲のそばには、小型の大砲が置いてあります。こちらは正真正銘のメイドイン韮山。
飛距離は500メートルと短いですが、45度位に傾けて近くにある城を攻撃する際に使われたそうです。
再度、受付付近から見た反射炉。
因みにですが、韮山反射炉で面白かったのは無料ガイドさんの解説でした。数人いるようでしたが、それぞれ説明が個性的で、聞いていた面白くためになりました!
受付で頼めば無料で案内してくれるそうですが、奥手の人は反射炉周辺で他の団体を解説しているガイドさんの話を横で聞くことをおすすめします(笑)
奥にはちょっとした公園のようなスペースがあります。
園内には川が流れていますが、韮山反射炉では、この川の水力は重要な役割を果たしていました。
大砲を発射する際に、内部の火薬に着火するための小さな穴が必要でしたが、当時の日本の技術では、短い時間で分厚い鉄に穴を開けることはできませんでした。
そのため、水力を使って少しずつ大砲の表面を削り、1ヶ月ほどかけて着火用の穴をあけたそうです。
外に出ると、お土産などが買える「反射炉物産館」があります。
反射炉の設立を主導した江川龍英がパン祖と呼ばれていることから、当時を再現したパンや、反射炉ビールなどお土産が売られています。
反射炉の左側には、韮山反射炉の生みの親である江川英龍(坦庵)のブロンズ像が立っています。
記念撮影用の足場があるので、撮影スポットに最適です。
私は反射炉ということで鉄の弾っぽいお土産(上手く表現できないけど金属感溢れるやつ)を買おうとしていました。いいなと思ったのは、「大砲豆」の黒色でしたが、こっちはあまり美味しくない(笑)
抹茶味がする緑色の大砲豆の方が圧倒的に美味しかったので、こっちにすることに。うーん(笑)
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最後のボーナスステージ
物産館の右横には、反射炉周辺エリアを一望できる展望スポットがあります。
目立たないですが、物産館の横には展望台への登り口があります。
坂はそれほど急ではなく、距離も100メートルほどと短いので、高齢者の方でも十分行けると思います。
とぼとぼ歩くこと3分。
茶畑の中にある、あの小さな木組みの場所が展望台です。
展望台からの様子です。眺めがとっていいですね!
(富士山周辺の)天気がよく雲がなければ、背景に富士山を収めることができます。
今日は天気は最高でしたが、富士山周辺に雲がかかっていたため、山頂の左側しか見えませんでした(写真中央の右側です)。
以上です!
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