「京王線はどこから田舎?」論争に終止符を打ってみた
以前に「『中央線はどこから田舎?』論争に終止符を打ってみた」という記事を書きました。
今回はその京王線バージョン。
前回の記事を書いた時に、閲覧者の方から「じゃあ京王線はどこから田舎?」という疑問が上がっていましたので、私なりの考察をしてみようと思います。
スポンサーリンク
中央線と京王線の単純比較は難しい
①駅や沿線の雰囲気
②1駅の所要時間(≒駅間距離)
の2点を基準に田舎判定をしてみました。京王線も①、②という同じ基準で考えたいところですが、単純比較はできません。
その理由は沿線規模が違うということ。京王線と中央線を比較した場合、中央線の方が利用者数が2倍以上多いです。具体的なデータ(乗降客数)を挙げると、、、
(中央線)東小金井:60078人
(京王線)飛田給:24618人
※JRは乗車人員のため、乗降客数は2倍しています。
(参考サイト:各駅の乗車人員―JR東日本、)
(参考サイト:1日の駅別乗降人員―京王電鉄)
この2駅を例とした理由は特にないですが(笑)、三鷹⇔調布、国分寺⇔府中など地理的に対応している駅を見ても、中央線の方が2倍以上利用者が多いです。
今回は単純比較ではなく、京王線を利用していて田舎になったと感じる雰囲気をもとに考えてみます。
① 駅や沿線の雰囲気
①の判断基準は完全な独断と偏見です。お許しください。京王線に乗っていて、「田舎っぽくなったなあ」と思い始めるところがポイントとなります。
駅前の雰囲気で言えば、個人的には布田あたりで既にヤバいと思います(笑)。下の写真は、布田駅前の様子です。
と思いつつも、布田の次は調布駅。布田駅を田舎のスタートとしてしまうと、調布駅も田舎になってしまいます。
京王線ユーザーならだれもが知っているあの調布。「大都会」とは言えませんが(笑)、「田舎」と結論付けるには無理がありすぎます。
この問題は布田と調布だけでなく、京王線全体に言えそうです。京王線は中央線よりも特急停車駅と確定停車駅の”差”が激しく、雰囲気で判断すると、沿線に田舎と都会が混合することになってしまいます。
昔から境界となってきたものを基準にしてみる
布田から田舎のスタートとしてしまうと、調布まで巻き込んでしまうので、一旦保留にしておきます。
次は、何らかの物理的な境界を利用して田舎の線引きを決めてしまおうと思います。
昔から国地域の境界となってきたのは、「川」だと思います。
川を越えると、何となく街の雰囲気が変わることってよくありません?実際、川は町を物理的に分断していますし、東京都と千葉県の県境は江戸川、中国と北朝鮮の国境は鴨緑江だったりします。
京王線沿線で流れている大きな川といえば、多摩川です。
多摩川(たまがわ)は、山梨県・東京都・神奈川県を流れる多摩川水系の本流で一級河川。下流域においては東京都と神奈川県の県境としての役割も担う。県境全長138km、流域面積1,240km2。堤防はあるものの、首都圏の一級河川でありながら護岸化されていない部分が多く、川辺の野草や野鳥が数多く見られる自然豊かな河川である。
(引用元サイト:多摩川―wikipedia)
「川辺の野草や野鳥が数多く見られる自然豊かな河川である」と説明がある辺り、田舎感がにじみ出ていますね(笑)。
あとは「多摩」というと、東京の田舎の代名詞ということもありますし、、、(笑)
多摩川を田舎の境界とすると、、、
新宿―――――中河原――(多摩川)――聖蹟桜ヶ丘――――――京王八王子・高尾山口
多摩川を田舎の境界とすると、聖蹟桜ヶ丘が田舎のスタートとなります。
スポンサーリンク
② 1駅の所要時間(駅間距離)
前回、中央線の田舎判定をした時に、結構上手くいった判定方法が1駅の所要時間・駅間距離でした。これを京王線でも応用してみようと思います。
とりあえず府中あたりから見ていきましょう。
例 「駅①⇒駅② 所要時間(駅間距離)」
府中⇒分倍河原 1分(1,2km)
分倍河原⇒中河原 1分(1,6km)
中河原⇒聖蹟桜ヶ丘 2分(1,6km)
聖蹟桜ヶ丘⇒百草園 2分(1,7km)
百草園⇒高幡不動 2分(1,7km)
高幡不動⇒南平 2分(2,4km)
※お。変化あり。
南平⇒平山城址公園 1分(1,3km)
※戻った。
平山城址公園⇒長沼 1分(1,5km)
長沼⇒北野 2分(1,2km)
北野⇒京王八王子(終点) 2分(1,8km)
残念ながら駅が進んでも、明確な所要時間(駅間距離)の差はありませんでした。
因みに、北野~高尾山口までの高尾線も調べてみましたが、大体所要時間は2分、駅間距離は1,5km前後でした。
ということで、府中から終点の京王八王子・高尾山口まで所要時間(駅間距離)の大差はないということになります。
つまり、②「所要時間(駅間距離)」ではどこから田舎なのか計測できないことになります。
結論
「①駅や沿線の雰囲気」では、聖蹟桜ヶ丘からと考えました。
「②1駅の所要時間(≒駅間距離)」は、終点までほとんど同じであるため、②で判断することは出来ませんでした。
ということで「京王線はどこから田舎?」かといえば、、多摩川を基準として、聖蹟桜ヶ丘から田舎ということになります。
あれこれ書いてきましたが、田舎であっても使いやすければ問題ありません。逆に都会駅であっても、駅前が混雑しているなど使いづらい場合は、都会に住むメリットはないとも言えます。
娯楽程度に楽しんで貰えればと思います。
【参考記事】
こっちは中央線です>>>『「中央線はどこから田舎?」論争に終止符を打ってみた』
記事は以上です!
スポンサーリンク
_
関連記事もどうぞ
中央線以南だと、多摩川は境目になりますね。
※青梅線は内側でも田舎、ボタンを押してドアを開けます。
一般的にイメージだと、多摩川を超えると神奈川県です。
そのエリアは多摩でも旧南多摩郡で、武蔵野台地ではなく多摩丘陵。
丘が多く・緑も増えるので、田舎っぽくなります。
※八王子は盆地で平らなので、南多摩の中心として栄えていた。
特に京王相模原線は、多摩ニュータウンのための新しい路線。
だから、それより前は完全に田舎でした。
⇒ジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」