【2018.2.22運行開始】京王ライナーに乗ってみた感想(レビュー)を書きます

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京王ライナー1号・京王八王子行き。新宿駅で撮影しました

こんにちは。キング・ブログ・スライムです。

2018年2月22日木曜日から、京王線の新型特急・京王ライナー(5000系)がスタートしました!

 

普段から京王線を使っている沿線住民としては、とりあえず一度は乗ってみたいですよね。

実際に乗車(乗車記)してみたので、感じたことなどをレポートしていきたいと思います。

 

因みに京王ライナーの基本情報をまとめたダイジェストを知りたい方は、こちらの記事を参考ください。

⇒参考記事:『【京王ライナー】新型有料特急の詳細(停車駅など)が決定しました


京王ライナー乗ってみたまとめ!

★京王ライナーの基本情報

・全席指定席(400円)で、何も持たず乗車すると700円徴収されます

・発着は2番線です

・京王八王子・橋本方面それぞれ1時間に1本です

・運行時刻は20:00~0:20

・府中(京王永山)からは普通の特急になります(無料で乗れるということ)

 

★実際に乗ってみて感じたこと

・座席が広い&ボックスシート&府中(京王永山)まで停車しないなど、400円に見合う快適さ

・発車の1~2時間前でも空席があるので、予約はしやすいでしょう

・駅の混雑など、これから解決すべき課題もあります


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京王ライナーの時刻表

平日時刻表(上が八王子方面、下が橋本方面)

 

土休日の時刻表(上が八王子方面、下が橋本方面)

【引用元:新型車両5000系 ご利用案内|京王グループ

指定席券を買ってみる

新宿駅にある専用券売機です。

京王ライナーに乗車するためには、通常の乗車券(新宿~最寄り駅)とは別に、指定席券(税込み400円)が必要です。

指定席券を購入できるのは、新宿駅にある専用販売機もしくはweb(会員登録が必要)の2種類です。

  • 当日予約:券売機、ネット(全て)
  • 前日予約:ネット(京王パスポート会員のみ)

 

専用販売機は駅構内(改札の外、改札入ってすぐ、2番線ホームなど)に多数設置されています。

一方、ネットでの購入(京王チケットレスサービス)には若干癖があるので、そちらは後ほど詳しい解説記事を書こうと思います。

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ライナー発車は2番線から

京王八王子方面の特急に慣れた人はつい3番線に行きたくなりますが、京王ライナー(京王八王子・橋本方面どちらも)の乗車ホームは2番線です。

乗り間違えないように注意してください!

 

座席の概略図です。1、10号車は上のような座席に、それ以外の2~9号車は下のような座席配置になっています。

 

京王線新宿駅の2番線の様子です。

通常の乗車位置と京王ライナーの乗車位置が分けられてあります。

 

実際に乗ってみた(京王八王子方面)

新宿駅の2番線に停車している京王ライナー3号橋本行です

メタリックでつやつやした表面と、少し前傾になったフェイスがカッコいいですね~

 

通常は4つドアがありますが、乗車できるのは一番後ろと一番前の2カ所のみです。

なお乗車時には検札(きっぷのチェック)はありませんので、そのまま乗車して問題ありません。

ただし新宿駅を発車直後に検札がありますので、キセル乗車はできませんよ(笑)

 

ご自身の購入した指定席券と同じ車両・座席を見つけてください。

 

京王ライナー・ボックスシートの様子です

実はこの座席には従来とは少し違った工夫があります。それは、座席の幅が10mm広く設定されていること。

「たった10mm、wwww」と思われるかもしれませんが、実際に乗ると体感がかなり違います。

たった10mmですが、されど10mmなのです。

 

3人席の様子です。こちらはロングシートのままです。

 

車両の連絡通路です。全面クリアガラスになっているため、前後の車両の中を丸々見通すことができます。

 

ロングシートのときは隠れていましたが、1座席に1つずつコンセントが常備されています。

東海道新幹線はコンセントが1つしかなく、貴重な1個を巡って争いに発展することがありますが(笑)、京王ライナーは取り合いになる心配はなさそうです。

因みにですが、新宿駅から八王子・橋本という中距離の運行ですので、車内にトイレは常設されていません。

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新宿駅を発車!

新宿駅出発直後の車内の様子です

窓が閉まると防音機能が高いのか、外の音はシャットアウトされ、車内にはクラシックの音だけが響き渡ります。

と思ったら、先頭車両から聞こえるメロディー調の謎の警笛。外見に見合わずかわいいので、少し笑ってしまいました(笑)

 

いつもの特急・京王八王子行きなら既に満員でギューギューのハズですが、なんということでしょう!スカスカ!

めちゃんこゆったりできるYO!YO!

 

実際に乗ると予想以上に嬉しいのが、停車駅の設定です。

京王ライナーではご存知の通り、京王八王子方面は府中まで停車せず、橋本方面も京王永山まで停車しません。

特急で苦痛の区間と言えば、人がさらに乗ってきて車内が満員になる明大前~調布ですが、そこをすっ飛ばして府中(京王永山)までノンストップなので、ゆったりと帰宅の旅路を楽しむことができます!

※「快適!!!楽!!!わーい♡」と書くと、明大前・調布・京王稲田堤ユーザーの方から批判を受けそうですが、やっぱり(特に明大前に)停まらないのは快感です

 

広報の方が地味に強調していたスピーカーです(笑)

ちょっとマニアックなんですが、スピーカー音がやたら高音質なのと、モーターやブレーキが良いのか発進が滑らかなのが印象に残りました。

一見どうでもいいですが、実際に乗ると、ちょっとしたところの高級感が大切だと分かりますね~

 

車内では無料Wi-Fiも利用できます。

ログインの手続きは簡単なのですぐに使えます。

 

発車1~2時間前でも、座席には余裕あり

ナノイー(空気清浄機)、無料Wi-Fi(wi2、KEIO TRAIN FREE)が常設されています

私が乗車したのは9時00発の京王ライナー5号・京王八王子行き。

デビュー当日ということで満員かなあと思いきや、車内にはポツポツと空席が見当たりました。

 

京王ライナーに乗ってみようかなあと考えている方は、当日の朝から予約して‥‥のように焦る必要はないでしょう。

時間帯や曜日にもよりますが、出発の1~2時間前であれば、京王八王子・橋本方面どちらも席に余裕はあると思います。

乗りたいかどうかはその日の疲れ次第なので、当日の夜に空席があるのはありがたいですね!

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間違って乗ると問答無用で700円&府中までノンストップ

新宿を出るとすぐに、京王の乗務員さんが検札(きっぷチェック)にやってきますが、正しい座席に座っているか確認するだけなので、きっぷを提示する必要はありません。

 

さて、薄々想像はしていた通り、間違えて京王ライナーに乗ってしまった人がいました‥‥

詳しい事情は分かりませんが、ひょっとすると橋本行と間違えたのか、京王線初心者だったのかもしれません。

ご承知の通り、指定席券なしで京王ライナーに乗ると、座席の保証がないうえ(座れるか分からない)、通常指定席券400円に加えて当日料金300円を支払わなければいけません。

 

結局、間違って乗ってしまった彼は府中で降車。座席に余裕があったので、座ることはできたみたいですが‥‥

乗り間違えには注意してください!

 

府中(京王永山)まで停車しないはずだが‥‥

京王ライナーの停車駅です

初めての停車駅は府中(京王八王子方面)と京王永山(橋本方面)のハズですが、何と明大前で停車しました(笑)

もちろん扉は開きません。

※物珍しそうに中を見ている人たちを見て、ちょっと優越感に浸りました

 

停車した京王ライナーから望む明大前駅の様子です

ちょっとマニアックな話ですが、恐らく運行種別上は特急として運行しているのだと思います。

要するに扉を開く駅は府中と京王永山からだけど、実際の停車駅は特急と同じ的な感じです。訳分からなくなりましたね(笑)

ここは気にしないでください。

 

新宿~調布は京王線が世界に誇る”超ドン詰まり区間”ということで、徐行運転と急行運転の繰り返しです。

 

調布~府中区間の様子(夜なので何か分かりません)

待ち合わせをしている準特急を調布で抜かすと、前を走る列車がいなくなるので、元気を取り戻す京王ライナー。

調布を過ぎるとあとは全速力でぶっ飛ばし、5分弱で最初の停車駅・府中に到着しました。

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府中(京王永山)を過ぎると、普通の特急になる

府中~分倍河原区間の車内です

京王ライナーは最初の停車駅を過ぎると、普通の特急に戻ります。

つまり、府中・京王永山からは指定席券を準備する必要はなく、普通の特急や準特急に乗るのと同じように、通常の乗車券だけで乗れるようになります。

ただし時間が遅いだけあって、府中や分倍河原から乗ってくるお客さんも少なく、車内が混雑するということはありませんでした。

 

あとご自身の最寄り駅までのんびり車内でくつろぐだけです。

降りるときにはきっぷの拝見などはなく、そのまま降りて問題ありません。

 

試乗終了!

京王八王子駅に停車する京王ライナー(回送)

私は終点の京王八王子まで乗り続けました。

39分という短い体験乗車でしたが、京王初めての有料特急を存分に楽しむことができました。

 

乗ってみた感想をまとめる

よく言えば堅実、悪く言えば新しいことをしない保守的な社風の京王電鉄ですが、2018年は変化の年になったようです。

半世紀以上続く京王線の歴史において、座席指定制で特別料金を徴収する特急を初めて導入したからです。

沿線住民の満足度をアップさせ、地域に愛される路線にしようという京王線の新たな試みとして評価できると思いました。

 

実際に乗ってみると、乗り心地はかなり良いことが分かります。

  • 座席が広くなっていること。
  • 指定席制だけあって車内に人が少なく、のびのびとした環境で帰宅することができること。
  • 府中(京王永山)まで停車しないため、リラックスして帰宅できること。

経済的に毎日乗るのは難しいですが、1,2週間に一回疲れたときに乗るには最適だなあと感じました。

 

京王ライナーが停車している新宿駅2番線です

ただし、まだまだ課題もあります。

上の写真を見ると分かる通り、京王ライナーを優先してホームに停車しているため、次の電車を待つ人で2番線が一杯になり、ホームがかなり混雑しています。

ある程度は仕方ありませんが、混雑が激しくなると京王ライナーの恩恵を受けれない近距離利用者にとっては大きな不満となります。

 

次は乗車率の問題です。

5時半~7時半という混雑時間帯を避けて設定した有料特急・京王ライナーですが、ラッシュを避けたがゆえに、1車両400席近い座席分の需要があるのかどうか疑問です。

上の電光掲示板を見てもらうと、特に深夜帯のライナーの空席が目立ちます。

通勤ライナーの性質を考えると直前まで空席が残るのが理想ですが、初日でこの状況ですので、これからは厳しい状況になるかもしれません。

例えば、深夜帯は割引運賃にする(税込み200円ぐらい?)など、状況に応じた対策が必要になりそうです。

 

最後に少し辛い意見を書きましたが、全体的にはおおむね満足でした。

人で一杯であるはずの帰宅時間帯を、たった400円課金するだけであれだけ優雅に帰れるわけですから、毎日は難しいとしても、1週間に一度ぐらいは使いたくなってしまいます(笑)

まだ乗ったことがない人は、是非、利用してみて下さい~

 

※下の追記は、京王ライナーお披露目日の駅の雰囲気をレポートしたものです。

運行開始から月日がたっている現在では必要のない情報ですが、あくまで記念として残しておくことにしました。

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追記:駅全体がそわそわ

JRから京王線の連絡通路に行く途中です。前日までディスプレイが隠されていましたが、本日の2018-02-22(木)からお披露目です。

少し見ずらいですが、右が通常の時刻表で、左が京王ライナーの時刻表です。

タイミングが悪く英語版になっているのはお許しくださいm(__)m

 

京王線新宿駅のホームに出ると、V字で「京王ライナー2.22Debut!」の広告!

そして京王電鉄の職員の方があわただしく移動し、2番線ホームには多くの鉄道ファンが待っているなど、新宿駅にはソワソワした雰囲気が漂っていました。

 

通路上にある大きな路線図にも、京王ライナーの停車駅が書き加えられてありました。

見るからについ最近、端っこに追記したって感じですね(笑)

 

プライバシーの観点から顔はぼかしてあります

私が京王新宿に着いたのが7:30です。1本目の京王ライナー発車の30分前でしたが、既にホームには大量の鉄道ファンが!

す、す、凄い、いったい何時から待っているのだろう(笑)

【追記終了】

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4件のフィードバック

  1. シーゲル より:

    お疲れ様でした。私も興味があり乗ってみました。(千歳烏山駅利用者ですが…)まずは京王で進行方向に対し正面に向いて座れる新鮮さがいい。そして府中まで一気に通過かと思ったら明大前で一旦停車した…!と思ったけど外の乗客に対し優越感はあった。じゃあ次は調布にも一旦停車かと思ったら調布は通過…あ〜〜踏切のせいだ!明大前駅はすぐに踏切がある。ライナー用にまだ調整してないんだろう。まあでもライナーいいですね。座る人だけだから開放感がいい。明大前、調布で乗り換え客がどっとくるというのがないだけでも価値はあると思います。毎日ってわけにはいかないでしょうけど。府中以降はほとんど乗って来ないですから八王子までゆっくりいけますね。

    • king-blog-slime より:

      乗車お疲れ様です。
      特急停車駅ユーザー以外も乗ってみたくなりますよね(笑)

      以前私が書いた停車駅の予想記事では、混雑を避けるためにうんぬんという理由で明大前・調布の停車を予想していましたが、今思えばばからしいです。停まらなくて大正解。
      実際に席に座ることはなかったとしても、”いざとなればゆったり座って帰れる選択肢がある”という心理的安心はユーザーにとって大きなメリットだと思います。

  2. 学生時代は名鉄沿線、現在は近鉄沿線住民です。 より:

    この様な便を走らせなければならない程、首都圏は混雑率が酷いのでしょうか?どの職場も6ヶ月定期最安区間の補助は出ても、座席指定券代は給与とともに支給されないと思われます(すなわちポケットマネーからの自腹)。増発・着席率の向上や混雑率の緩和といった企業努力よりも、通勤特急の安易な有料化は鉄道会社のサービス低下に思えます。近鉄は酷いもので、一般列車の混雑率はバブル時代と変わらず、奈良線以外は減便や急行の停車駅増加・途中で有料特急の通過待ち等、露骨な有料特急誘導策を行っております(特に京都線)。以前あった車内販売やおしぼり等の付加サービスはありません。名鉄はリクライニングシートの有料席か無料の転クロか自由選択があり最も良心的です。

    • king-blog-slime より:

      コメントありがとうございます。

      京王線の夜の混雑は超混雑路線(埼京線など)と比べると幾分ましかと思います。
      特に新宿駅は始発ですので、1本待てば座れます。
      ただお金を支払ってもいいから、混雑を避けて座って帰りたいという要望は以前から根強かったようです。

      個人的な意見ですが、有料特急の導入はサービス低下を招くというよりも、沿線の価値を向上させたり、帰宅時の選択手段を増やす目的があると推測しています。
      既存の特急を減らさず、有料特急の増便という形を取ることでさらなる混雑を避けています。
      便利になったかと問われると、利用者でも意見が割れると思いますが(笑)

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