京王線の電車は種類が多すぎるので、解説してみた!
新宿駅発の特急橋本行き
こんにちは。キング・ブログ・スライムです。
今回は、京王線の車種(種別)について見ていこうと思います。
まずは京王線の路線図をご覧ください。
優等列車から順に並べてみると、、、
「特急」
「準特急」
「急行」
「区間急行」
「快速」
「各停」
の合計6種類あります。
私は3年前に京浜東北線沿線から引っ越してきましたが、当初は、「京王線、車種多すぎて訳分からん」状態でした。
因みに京浜東北線は、利用者が少ない昼の時間帯に「快速」が出ていますが、それ以外はすべて各駅停車ですので、2種類だけです。
JRなどの他の路線では、種別は1,2種類ほどが普通だと思います。
下では早速、京王線初心者がぶつかるであろう、車種についての疑問を挙げていこうと思います。
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① 快速と急行のどっちが早いのか問題
私はここで疑問に思うことはありませんでしたが、一部の人には「訳分からん」そうです。
結論から言うと京王線では、「急行>快速」、つまり急行の方が早いです。
なお京王線の場合は、どちらも乗車券のみで乗ることができます。
さて、JRを中心とする鉄道業界で一般的に言われることですが、、、
急行 : 急行券を別に買って乗る優等列車
快速 : 無料で乗れる列車のなかの速達列車
ということで、急行は急行券という形で料金を上乗せしなければいけず、その定義から言えば、急行の方が早くて当然です。
京王線もこの優劣関係を引き継いでいて、「急行>快速」となっています。
多くの鉄道会社では、快速よりも急行の方が優等列車に設定されています。
しかし、一部の鉄道会社では例外もあります。
例えば東武線では、全国の私鉄の中でも例外的に、「急行」よりも「快速」の方が停車駅が少なくなっています。
また、京王と競合する小田急でも、「快速急行」が「急行」よりも停車駅が少なく、「快速」という文字が入っていても、「急行」より早いわけではありません。
② 準特急という謎の存在
京王線史上、最も意味不明だと言っていい存在です。
現在、日本の鉄道会社の中で「準特急」という車種を運用しているのは、京王線だけです(笑)。
英語表記が「S.S.Exp.」(=Semi Special Express)と地味にカッコよく、この表記が好きだという人もいました。
さて、「特急」はどんな車種なのか、すぐに分かりますよね。
最優等列車です。一番早いヤツ。
でも、「準特急」ってなんぞや?
「急行」より速いの?
「準急」とはどう違うの?
という意見をよく聞きます。
分かりやすく考えると、準特急は「準・特別急行」の略で、つまり”ちょっと遅い特急”と考えて下さい。
あれこれ言うけど、なんだかんだ「特急」です。
「急行」とどっちが早いのと問われれば、「準特急」はあくまで特急ですので、「準特急」の方が早いと考えることができます。
そして「準急」は「準急行」の略であり、「特急>急行」です。
よって、「準特急」と「準急」比べれば、「準特急」の方が早いと分かりますね。
※因みに京王線では「準急」という種別は走っていませんが、後ほど紹介する「区間急行」が準急の役割を担っていると言えます。
このなんとも不可思議な「準特急」という車種ですが、新宿―高尾間の急行を速達化するために、2001年に設定されたものです。
(参考:3月27日(火) 京王線・井の頭線 ダイヤ改正―京王電鉄ニュースリリース 2001年2月22日)
当初の「準特急」は、特急の停車駅に分倍河原と北野を追加したものだったのですが、これが予想以上に好評で、その後のダイヤ改正では、特急も分倍河原と北野に停車することになってしまいました。
そして、2015年の9月に行われたダイヤ改正では、準特急の停車駅に「千歳烏山」と「笹塚」が追加されるようになりました。
千歳烏山と笹塚ユーザーは大歓迎ですが、京王八王子など遠方に住むユーザーは「また停車駅が増えたか」と嘆き気味です。
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③ 区間急行って何だ?
「区間急行」も意味が分かりませんね。略して「区急」と呼ばれることもあります。
区間急行がどんなものか知りたい時は、英語表記してみるととても分かりやすいです。
日本語から推測すると「Section Express」というところでしょうが、京王線の英語のセンスが地味にいいのか「Semi Express」と表記されています。
「Semi」は「準ずる」の意味ですから、「区間急行」は「準急」的な立ち位置にいることになります。
つまり、”ちょっと遅い急行”であり、急行の下位バージョンであると考えて差し支えありません。
(ちょっとどころでなく、結構遅いですケドね)
④ じゃあ、快速は何だ????
「快速」の立ち位置は一応、優等列車として扱われているはずですが、八幡山などで特急の待ち合わせをするときもありますので、一概に優等列車ということもできません。
私の中のイメージですが、以前は快速は各駅停車に近いものだという位置づけでした。
ですが、2015年9月のダイヤ改正で区間急行が仙川に停まるようになってから、区間急行と快速の停車駅が似たり寄ったりになって、区間急行≒快速のイメージに変わりつつあります。
あくまで私個人のイメージですが。
【photo byWikipedia】
区間急行がもともと「通勤快速」という名前だったので、快速は区間急行に近いものだと考えてもいいのかもしれませんね。
最後に
車種が多いのを見ると、「分かりづらいから車種を減らせ」という気分になる人もいますが、その気分も始めのうちであることが多いです。
車種が多いのは、乗客の多様なニーズに京王線が応えようとした結果であり、利便性も向上しているので、むしろ好意的にとらえるべきものだと思います。
京王線を初めて使う方は、乗り間違いのないよう気をつけてください。
【関連】京王線好きのあなたには!
ではでは、、、
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実際、高尾山口~新宿だと、急行と準特急、停車駅の数が同じです。
都営地下鉄をご利用下さいましてありがとうございました。間もなく新宿、新宿お出口は、右側です。JR線、小田急線、丸ノ内線はお乗り換えです。この電車は京王線直通急行多摩動物公園行きです。笹塚までは各駅に停車します。
読んでいて違和感を感じましたのでコメントさせていただきます。
国鉄及びその歴史を受け継いだJRでは列車を急行・快速・普通と定義しました。
急行は特別料金が必要な列車で通過駅有
快速は特別料金不要かつ通過駅有、普通は原則運行系統上の全ての駅に停車。
現在特急と呼ばれるものは特別急行を略したものです。そのため特急と急行と快速の速さの順はJR沿線及びJRを使ったことがある方ならば迷うことはないと思われます。
一部特急料金が無料の関西私鉄でも関係性は変わりませんので迷う方は一体・・・?
京浜東北線は運行系統上の東海道線及び横須賀線の緩行線であり、線路名称上の東海道線には特急、快速、普通と区分されて走っています。各駅停車が京浜東北線と呼ばれているだけです。なので東海道線という単位で見た場合特急から各停まで走っています。
快速が緩急接続をすることを私は不思議だとは思いません。新幹線こだま号はのぞみにガンガン抜かれますし中央線快速は特急あずさ・かいじに抜かれます。その路線の最優等列車以外は抜かれるのはおかしいことだとは思いません。
横から失礼します。
国鉄、JRでは確かに急行と快速の関係性で迷うことは無いのですが、一部の私鉄では急行より快速の方が上位に来ている例が幾つかあります(東武、神鉄、少し前までの京成)。
また私鉄の快速急行・快速特急が「快速」と呼ばれるケースが少なくないようで、京急ではかつての快速特急が快速と呼ばれてしまうことが多いことから「快特」を正式名称とした経緯があります。現在JRで有料急行がほぼ存在しないこともあり、快速と急行の上下関係に迷う利用者がいることは不思議ではないと思います。