「中央線はどこから田舎?」論争に終止符を打ってみた
新宿駅に停車する中央線快速(高尾行)
こんにちは。キング・ブログ・スライムです。
今回は、沿線住民なら一度は考えたことがあるはずの大問題について考えてみようと思います。
自分が住んでいる駅が田舎かどうか、傍から見ればどうでもいいのかもしれませんが、当本人にとっては一大事。
高尾や青梅の住民ははなから都会と主張する気はありませんが、例えば国立はどうなのでしょうか?
国立の駅前は上品だけど(沿線では珍しくパチンコ屋がないのです)、正直微妙なところです。
まずは田舎の基準から考えていこうと思います。
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田舎の基準は?
「田舎」と一言で言っても人によりけりです。
港区などの東京都心部に住んでいる人からすれば、吉祥寺や三鷹ですらすでに”田舎”です。
一方、栃木の片田舎出身の大学1年生からすれば、西八王子ですら”大都会”です。※失礼しました
人によってそれぞれ田舎の基準が変わってきますが、今回は、、、
①「中央線に乗っていて、『田舎になったな』と思う境界」
②「1駅の所要時間」
の2つの基準を基に考えていこうと思います。一つ目は完全に私の主観ですので悪しからず(笑)。
まずは一つ目の「中央線に乗っていて、『田舎になったな』と思う境界」から見ていきましょう。
① 「『田舎になったな』と思う境界」を基準にする
中央線の路線図です
オレンジ色の中央線快速に乗って東京都心から多摩方面に向かいます。レトロな駅舎が美しい東京駅を出て、利用者数世界一の新宿駅を通り、下町の雰囲気が残る中野を通過し、、、、
吉祥寺や三鷹までは田舎感はないのですが、東小金井辺りから、突然、田舎感が出てきます(笑)。
三鷹は利用者が多いですし、かいじなどの特急も停車します。駅前も十分発展しているので、都会よりの駅です。
そして次の武蔵境からは少し怪しくなってきます。
しかし、中央線ユーザー以外にはなじみが薄い駅名であるものの、JR東日本の乗車人員数(2015年度)では第67位につけている”意外とデカい駅”で、武蔵境の駅前はある程度発展しています。
まだ田舎だと断定することは出来ません。
そして、武蔵境を超え東小金井辺りになると、何だか、、、「田舎になったなあ」感が出てきます(笑)。
駅前の規模や利用者数、駅周辺のものが少ない雰囲気から田舎感が出ています。
ということで、田舎が始まるのは東小金井からだと考えられます。※主観の塊です。
東小金井の駅前の様子
人によって感じ方は変わってきますが、恐らく、中央線ユーザーの多くは、三鷹~国分寺の間(つまり、武蔵境、東小金井、武蔵小金井の3駅)で田舎と都会の区別をつけるのではないでしょうか?
ネットの意見を見ていても、大体こんな感じでした。
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② 「1駅の所要時間」を基準にする
中央線の路線図(再掲)
次は所要時間(駅間距離)を基準に見ていこうと思います。
今回の論争では、私はこちらが大本命だと考えています。
一駅所要時間を「田舎」と「都会」の区分に使うやり方は、実はよくやる手法です。
実際、北海道の一駅区間は10分以上かかる区間も多数ありますが、東京の山手線は1駅2分程度です。東京の短い駅だと、1駅1分で到着するものもあります。
都会は沿線利用者が多く、細かく駅を作って何度も停車する必要がありますが、田舎の場合、街の中心部を出たらすぐに人がいなくなって停車する必要がないからです。
先ほどと同じく、東京方面から立川・八王子方面に移動していると仮定します。読者の皆様も、所要時間と駅間距離をもとに一緒に推測してみて下さい。
例 「駅①⇒駅② 所要時間(駅間距離)」
三鷹⇒武蔵境 2分(1,6km)
武蔵境⇒東小金井 2分(1,7km)
東小金井⇒武蔵小金井 2分(1,7km)
武蔵小金井⇒国分寺 3分(2,3km)
※何だか怪しくなってきました。
国分寺⇒西国分寺 2分(1,4km)
※お。戻りました。
西国分寺⇒国立 2分(1,7km)
国立⇒立川 3分(3km)
※3分?3km?何だか怪しくなってきた。
立川⇒日野 3分 (3,3km)
※また3分。
日野⇒豊田 3分 (2,3km)
※またまた3分。
豊田⇒八王子 4分 (4,3km)
※4分?おかしくない?
さて、このように所要時間と駅間距離をデータとして出すと、くっきりデータとして出てくるので面白いですね。三鷹~国分寺の区間では、おそらく、JRが駅間距離を1,7km前後に設定していることが分かります。
中央線が敷設された当初は、東京西部や多摩の反映している地域といえば、調布や府中などの宿場町で、三鷹や国分寺など中央線沿線は何もなかったと聞いています。
田舎なので駅の場所も自由に決めやすく、駅間距離も器械的に決定され、大体同じになったのかもしれませんね。
さて、話を戻しましょう。
上のデータから、どこから田舎なのか一目瞭然ではないでしょうか。
中央線は国立から田舎である説
「所要時間・駅間距離が長くなる=田舎」だという理論に基づくと、所要時間=2分、距離=1,7kmの原則をやぶり始めた国立から田舎が始まると考えるのが妥当です。
国立~立川からは、所要時間3分以上、駅間距離2,3km以上の田舎区間が続きます。
特に注目してほしいのは、豊田~八王子間です。
所要時間=4分、駅間距離=4,3kmというバケモノ区間です。
東京都心を縦断する人気の中央線とは思えない田舎感むき出しの区間。
豊田駅北口の様子。”東京感”はみじんもありません
因みにですが、この区間があまりにも長いので、豊田と八王子の間に「西豊田駅」を作ろうという構想が、結構昔からありました(今もあるのかな?)。
ですが、まだ実現していません。恐らくこれからも実現しないでしょう(笑)。
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最後に
最寄りが田舎であろうと都会であろうと、実際に利用して使いやすければ問題ありません。
私自身は東小金井や国立よりさらに西側の田舎地域に住んでいますが、田舎生活にそれほど不満はありません。
関連>>>中央線が住む場所として圧倒的に便利な4つの理由とは?
新しく住宅を探している方は、田舎かどうかなどを気にする場合がありますが、それ以上に住みやすさなど他の要素が重要です。
どちらにしても今回の議論はお遊び程度に楽しんでください。
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国立の次は立川なので、やっぱり無理がある。
そうなれば、多摩川を超える日野。(駅舎もショボい)
八王子は栄えてはいるが、どこか地方都市の薫りがする。
ド田舎という基準では、やっぱり高尾以西でしょ!