≪図解≫名古屋で雪が降り積もるメカニズムを解説しました

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うっすら雪化粧した名古屋駅前(2018-12-29、積雪5cm)

こんにちは。

キング・ブログ・スライムです。

【追記2018-12-26】2018年末寒波について

今回の年末寒波では、名古屋周辺で雪が降る可能性が高く、場合によっては積雪となる恐れがあります。

メカニズムは当ブログで説明するものと同じ「冬型の気圧配置」によるもの。

”北風”が北西から吹いた場合、積雪の可能性がグッと高まります。詳細は記事で。

 

東京と大阪の雪の違いを説明した前回の記事では名古屋に触れれなかったので、今回は名古屋編を別に書こうと思います。

大阪や東京では寒波が来てもほとんど雪は積もりませんが、名古屋はかなりの量の降雪、さらには積雪が発生することがあります。

 

それには他の地域にはない名古屋特有の地形が影響しています。

本記事では、名古屋周辺の地形やデータを基に、気象に詳しくない人でも理解しやすいよう、そのメカニズムを解説しようと思います。


今回の記事のポイント

★名古屋では平均して1年に数度、降雪と積雪がある

★名古屋で雪になる条件は…

  • 強力な寒気が流入しているとき(=強い冬型の気圧配置)
  • 雪雲を含んだ季節風(北風)が北西から吹いているとき

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名古屋とその他の大都市の比較

 

データを引用しながら、「降雪日数」や「積雪日数」において、名古屋と東京・大阪を比較してみたいと思います。

 

★降雪日数

年間の平均降雪日数全国順位降雪日数
東京36位11日
名古屋29位15日
大阪24位18日

参考:年間雪日数ランキング

降雪日数は、「東京<名古屋<大阪」の順になり、名古屋はちょうど真ん中(そこそこ降る)位置にあります。

 

★積雪日数

積雪日数201320142015
東京9日24日2日
名古屋5日6日13日
大阪1日4日2日

お次は積雪日数です。

先ほど比較したのは「降雪日数」で、今回は「積雪日数」(=雪が積もった日数)であることに注意してください。

積雪日数の大まかな傾向は「東京>名古屋>大阪」であり、面白いことに降雪日数と真逆でした。またしても名古屋はその中間となり、これといった特徴があぶり出せませんでした…(笑)

 

名古屋で雪が降るパターンは2種類ある

【冬型の気圧配置】名古屋周辺で多いのはこのパターンの積雪

名古屋などの太平洋側の都市部で雪が降る場合、パターンは大きく分けて2種類あります。

一つ目は「冬型の気圧配置による降雪」で、もう一つは「南岸低気圧による降雪」です。

 

名古屋では、主に「冬型の気圧配置による積雪」が多いと言われています。

南岸低気圧による積雪も少なからずありますが、東京で雪が降るメカニズムと同じなので説明は省略します。

下では、「冬型の気圧配置」による降雪について、名古屋特有の事情も交えながら説明しようと思います。

 

名古屋で雪が積もった例

 

「冬型の気圧配置」の条件下で、雪が積もった例を挙げましょう。

最近だと、初冬の2014年12月18日に降った雪があります。まだ12月であるにもかかわらず、何と23cmという異常な積雪を観測しました。

下がその当時の天気図です。

 

名古屋の天気図(引用)

【引用元:過去の実況天気図(2014年12月18日)

西に高気圧、東に低気圧がある、完全な「西高東低」の気圧配置です。

しかも等圧線の感覚が狭くなっており、非常に強い冬型の気圧配置だといえます。

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名古屋で雪が積もる背景・メカニズム

 

背景① 雪を遮る脊梁山脈が低くなっている

大前提として日本海側で雪が降り、太平洋側で晴天になるというのが、中学校でも勉強した冬の基本的な天気です。

日本海側の地域には例えば、新潟や福井、青森などがありますが、これらの地域は豪雪地帯のイメージがありますよね。

 

例として新潟ー東京の断面図を挙げています

沢山の雪を降らせた雪雲は、脊梁山脈を通って水分を落とし、乾いた風として東京や大阪などの太平洋側に流れてきます。

※脊梁山脈とは、日本海側と太平洋側を隔てている山脈のこと。例えば、長野の日本アルプスなどがあります。

 

名古屋ー福井の列島断面図

一方名古屋~福井の断面図を見ると、脊梁山脈が低くなっていることが分かります。

名古屋周辺は脊梁山脈が低いエリアがあり、そのエリアを上手く雪雲が通ると、名古屋地方にも雪雲が流れてきます。

 

より具体的な地図を見てみましょう。下の図ご覧ください。

 

名古屋地方には雪雲が流れやすい

青色の矢印は雪の通り道を示していて、雪雲名古屋に直接流れ込んできていることが分かります。

緑の部分が山(脊梁山脈)です。この山が低いと、雪雲が通過しやすくなります。

 

名古屋地方拡大図

雪雲は若狭湾上空を通って福井県を通過しますが、福井県の山地の規模が小さく、標高も低いので、雪雲は難なく通過してしまいます。(①)

そして、滋賀県と愛知県の県境の山(伊吹山地)でも、名古屋へ雪雲が向かう通り道の山がちょうど低くなっていて、ここも雪雲は難なく通過してしまいます。(②)

※因みに、②は関ケ原です。

 

その結果、名古屋に雪雲が流れてきやすく、冬型の気圧配置であっても積雪することがあります。

まとめると、大阪や東京などほかの地域よりも名古屋は脊梁山脈が低く、雪雲が流れやすいことが分かりました。

 

【追記2017年1月14日】

さて、2017年1月14日はセンター試験の日ですが、名古屋や岐阜では積雪を観測しているところも複数出ています。

雪雲の動きが実際どうだったのか、下のGIFを見てみましょう。

福井県の若狭湾から流入していることが見て取れます。

引用元:【東海大雪】名古屋で積雪1cm、岐阜市は道路が真っ白に

【追記終わり】

背景② 季節風が北西から吹く

北風が吹いている状態では、雪雲が名古屋まで流れてこない可能性も十分にあります。

結論から言うと、名古屋で雪が降るためには、季節風の風向きが「北西」である必要があります。

実際に上の雪雲レーダーでも、北西方向から雪雲が流れてくることが確認できます。

 

因みに、この風が北風になると、三重県に雪雲が流れることになり、西風になると、岐阜県で雪雲が止まってしまい、関ケ原を越えることは出来ません。

名古屋で本格的な積雪が発生するためには、「北西からの風」が非常に重要な要素となります。

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まとめ

 

冬場は名古屋周辺でよく新幹線が遅れたり、高速が雪で通行止めになったりします。

これも大雪による影響であって、私たちの予想以上に名古屋では雪が降ります。

 

そして名古屋で雪が降るためには、

①「強力な冬型の気圧配置」

②「北西からの季節風」

という2つの条件を満たす必要があるのでした。

 

 

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