≪図解≫京都の積雪データ・雪が降る仕組みを解説しました
こんにちは。
キング・ブログ・スライムです。
テレビを見ていると、1年に一度以上は、京都で雪が積もったという情報を耳にすることがあります。
レポーターの人が「見てください!京都は一面の雪景色です!」と語りつつ、金閣寺前から中継していたりします。
私も京都に何度か行ったことがありますが、やっぱり雪化粧した金閣寺は本当にきれいですね。
photo by Takeshi Kuboki
そして下は雪化粧した銀閣寺です。
photo by Wikipedia
いとをかし。
一面真っ白な雪とお寺のコントラストと非日常感。いとをかしです。
他の記事では既に京都の雪景色を扱った記事がたくさん出ているので、今回は京都の雪のデータと雪が降る仕組みについて書いていこうと思います。
【追記2018-12-26】2018年末寒波について
今回の寒波はかなり強力で、雪化粧をした京の街を見れるかもしれません。あとは…天に祈るばかりです笑
今回の記事を要約!
・京都の積雪日数は年間で10日ほど(過去7年の平均値)
・京都で雪が降るピーク時期は12月下旬~2月下旬
・雪が降る仕組み:冬型の気圧配置が強まって日本海側から雪雲が流れ込む
(・実は電車で30分の距離にある大阪では雪は滅多に積もりません)
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今回はこんな内容
京都の積雪データ
年 | 積雪日数 |
---|---|
2012 | 8 |
2013 | 6 |
2014 | 8 |
2015 | 23 |
2016 | 4 |
2017 | 11 |
2018 | 3(※) |
参考:京都 年ごとの値 詳細(雪)―気象庁
※2018年は、2018-09-02までの値です。
上のデータは京都市内の各年の積雪日数です。
何と…2015年には23日の積雪日数を記録しています!
※このデータでは日数を重複して数えているので(1回ドカッと積もると全て解けるまで数日かかり、それが全てカウントされる)、実際に積雪を記録した日数はもう少し少ないです。
京都はどれだけ暖冬の年であっても、1年に数度は積雪を記録しており、観測が始まった1961年以降、積雪が全くない年はありません。
京都は、積雪量自体は少ないものの、コンスタント(年に数回)に積雪があるといえます。
京の街の雪景色を見たい写真家や観光客の方にとっては朗報ですね!
【ポイント】京都は年に数回コンスタントに積雪を記録します
京都で雪が降る時期
京都で雪が降るのは強力な寒気がやってきたとき。つまり具体的には、12月下旬~2月下旬ごろが雪が降るピークとなります。
ただ強力な寒気が来るタイミングは直前にならないと分からず、京都の神社仏閣の雪景色を見たい場合は、数日前に天気予報を見て判断するしかありません。
京都の雪は一年に数度しかありませんので、こればかりは運試しとしかいえません。
次に、京都で雪が積もりやすい理由・メカニズムを見ていこうと思います。
【ポイント】京都の雪は、12月下旬~2月下旬ごろがピークとなります。
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京都で雪が降るメカニズム
京都で雪が降るパターンは、主に冬型の気圧配置によるものです。
以前の記事で紹介した「大阪型」の雪の降り方、つまり、冬型の気圧配置によって雪が降るということ。
西高東低が特徴である「冬型の気圧配置」
冬型の気圧配置とは、日本の西に高気圧があり、西に低気圧がある西高東低の気圧配置のことを言います。
北にある高気圧から冷たい風が流れてくるので、日本中が寒波に見舞われます。
寒気が弱い時は降らない
雪雲が弱い時は雪はほとんど降りません
この冬型の気圧配置が弱ければ寒気の流入も少なく、関西に流れ込んでくる雪雲も少ないので、京都に雪が降ることもありません。
貧弱な雪雲には、京都周辺の山を乗り越えるだけの力がないからです。
仮に降ったとしてもチラつくだけで、積雪を記録するほど強力な雪雲が流れ込むことはありません。
寒気が強いと積もりやすい
雪雲が強いと、京都に雪雲が流れてきます!
一方、寒気が強まった時には、京都市内でもまとまった雪が降りやすく、積雪が発生する可能性が出てきます。
寒気が強いと発生する雪雲の量も多くなり、京都北部や福井の山々を乗り越えて、京都盆地まで雪雲が流れてきます。
京都では寒気が強くなると雪が降りやすいので、雪が少ない年でも1年に数度は雪が積もるのです。
【ポイント】京都で雪が降りやすい条件は、冬型の気圧配置が強まったとき!
余談:雪が積もる京都、積もらない大阪
近くにある大都市の大阪。
大阪は京都から電車で約30分の距離という近い場所にありますが、実は、全然雪が積もらないんです。
私は大阪出身なんですが、大阪で雪が積もったのは数回しか目にしたことがありません。
大阪では、積雪は数年に一度あるぐらいの珍しいことなのです。
関連記事『東京と大阪の雪は、降る回数・積雪日数・降る気温が違う』
子供だった頃は、「雪なんで積もらんの?」と不満に思っていたのをよく覚えています。雪合戦とかしたいじゃないですか(笑)
雪が降ると電車が遅れたり交通機関が乱れるので、大人になってくると、降らないことを望むようになりましたが(笑)。
しかしニュースを見てみると、お隣の京都では雪が積もっているそうで、雪化粧の金閣寺や京都の町の様子が映し出されています。
京都と大阪は距離的にはそこそこ近いはずですが、雪が積もる可能性で言えば、京都の方が圧倒的に高いんです。
【ポイント】雪がほとんど積もらない大阪に対して、京都は年に数度積雪があります。
京都は、(下品な)大阪・(気取った)東京とは違う
このような雪の降り方は、京都よりも日本海側から距離がある大阪ではほとんどありません。
雪雲が京都までたどり着いたとしても、多くの場合は京都止まりで、大阪にまでたどり着ける雪雲が少ないからです。
結果的に、大阪では雪はチラつくものの、積もることはほとんどありません。
また、東京とも違います。
東京の雪は、南岸低気圧が近づいてきて、そこに東北地方沖から寒気が流れ込んでくることで、雨が雪のまま降ってきて積雪を観測するというタイプ。
南岸低気圧の東京と、冬型の気圧配置の京都で大きく異なっているのです。
※東京の雪のメカニズムを解説した記事は「こちら」から。
まとめると、、、
京都人「品のない大阪とはちがぃますぅ。態度のでかい東京とも違いますぅ」
というところでしょうか(?)。
気性だけでなく、気象も違っていたようです(笑)。
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3週間前に京都大原に行きましたが、出町柳駅では雨でしたが、バスで15分くらい行ったら雪でした。
雪の面白いところは、少しの気温差や地形差によって積雪するかどうかが大きく変わることだと思っています。
例えば、丘の上の新興住宅街では雪が積もっていたが、数十メートル坂を下ると雨が降っていたなんてことも結構目にします。
ぢつは京都の区部でも、北の方は積雪量が多い印象があるんだけど、気のせいなのかしら…
Bak.さん、コメントありがとうございます。
そうですね。
やっぱり日本海側に近い所や雪雲の通り道になりやすい所のほうが、雪が積もりやすい印象があります。